付加価値が高い絹製品の開発や販売を手掛ける山形・鶴岡市の「鶴岡シルク」が、新ブランドを立ち上げた。第一弾商品のスカーフは、これまでの常識を覆す伸縮性と軽さが特長で、「世界」に売り出すために5年をかけて作られた。

「エルメスを超えるようなスカーフを」

鶴岡シルク・大和匡輔社長:
われわれはエルメスを超えるようなスカーフを作りたい。これは「世界に向けて発表したい」という思いでやってきた

この記事の画像(7枚)

鶴岡シルクが新たに立ち上げたブランドの名は、真の絹を表す「MAKINU」。

第1弾となるスカーフは、「正倉院文様」をモチーフに、色鮮やかな3種類の柄を2色ずつリリースした。

糸づくりや精練・プリント・織りまで、全てに鶴岡市内の会社が携わった「オール鶴岡」が売りで、開発から5年をかけてこの度、完成させた。

違いは新素材の「シルクII」

通常の絹糸とは違い、特殊な製法で作られた縮れて伸縮性のある新素材の「シルクII」が使われていて、これまでのシルクスカーフにはない、伸びやかさや柔らかさ・軽さが大きな特長だ。そのため、さまざまな着こなしができる「ファッション性」も高く、4月14日には、モデルとして鶴岡に縁がある女性3人が、実際に着用した姿を披露した。

モデル・堀綾乃さん:
すごく肌触りが良くて、触ると「これシルクなの?」というぐらいのなじみというか、つるっとしているイメージだったが、柔らかく包み込むような感じで、まさに「やんべだ(いいあんばいだ)」と思った

大きさは、一般的なシルクスカーフと同じ88cm四方で、1枚税込み4万9,500円と、世界的なブランド並みの強気の価格設定だ。
しかし、品質の良さとほかにはない高級感は「一生もの」と胸を張っていて、販売は、鶴岡市のシルクミライ館だけで行い、今後は、SNSなどで世界にPRするという。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。