金の価格が高騰している。理由を専門家に聞いた。

 多重的不測自体…専門家が指摘した“世界情勢の変化”

3月24日の金(24金)の販売価格は、1グラムあたり8425円(税抜)と高騰している。金の価値が高まっている理由について、中京大学経済学部の内田俊宏客員教授に聞いた。

この記事の画像(5枚)

内田さんによると、前提として、世界情勢を脅かす事態が起こると、企業や銀行の業績が不安定になる。すると、国の通貨や会社の株などの価値が下がり、最悪の場合、企業が倒産すれば株はただの紙切れになる。

そこで、お金を持っている人は、自分のお金や株式などが暴落したり紙切れにならないように金を購入する。

金は数千年前から世界共通の価値があり、通貨や株と違って価値がなくなることがないため、金を購入することで自分たちの持っている資産を守ろうとするということだ。

今回も世界の情勢が不安定になっていることが影響している。

・世界中を襲った新型コロナウイルス
・ロシアによるウクライナ侵攻
・アメリカと中国の不仲
・3月にアメリカの大きな銀行が相次いで経営破綻
・スイスで2位の規模を誇る金融機関の経営危機

これほどの事態が重なったことはこの十数年なく、世界中の人が金を保有したいという気持ちが高まり、高騰し続けているという。

2023年3月24日放送

(東海テレビ)

東海テレビ
東海テレビ

岐阜・愛知・三重の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。