WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）の決勝で、日本代表「侍ジャパン」がアメリカを破り、世界一に輝いた。決勝戦当日も、準決勝など21日まで5試合に出場していた山形・天童市出身の中野拓夢選手に地元から熱い声援が送られた。
オリジナルのTシャツで声援
リポート：
中野選手の地元・天童市の王将果樹園です。従業員の皆さんが集まっています。サクランボの作業が本格的に始まる時期なんですが、専務、作業は大丈夫ですか？
王将果樹園・矢萩洋美専務：
サクランボの剪定（せんてい）が終わっていない。きょう（22日）はしょうがない、仕事にならない
王将果樹園は、中野選手のお父さんと親交があったことから、従業員が「中野拓夢応援団」を作っていて、中野選手は阪神タイガースに入ってから毎年オフになると王将果樹園に来ている。
決勝当日の22日はオリジナルのTシャツを着て声援を送る。
王将果樹園・矢萩洋美専務：
体格も大谷選手のように大きくないが、あの場に立てるのはそれだけ努力していると思う。その努力が実ってくれることを願っている
県内各地で喜びわかち合う
1点を争う緊迫の試合展開…。競った展開になると、21日の準決勝のように代走での起用があるのでは、と皆さん願っていたが、22日の中野選手の出場はなかった。それでも優勝が決まると…。
女性従業員：
予選リーグから中野選手もいろんなところで活躍していたのを見て、少ししか映らないがすごくうれしくて、みんな応援していてすごくうれしい
王将果樹園・矢萩洋美専務：
本当にうれしい。中野選手は出られなかったが、まずは優勝して本当に良かった。地元に戻ってくる際には、メダルをかけてくるか優勝リングをつけてくるか、ぜひ見せてほしい
王将果樹園では中野選手への応援に感謝し、22日から中野選手のマークが入ったリンゴなど「応援ありがとうセール」をスタートしている。
また、JR山形駅では午後2時ごろ、地元新聞社が「号外」を配布した。
号外をもらった女性：
決勝を見ていたが、最後は駅に来ちゃったのでタクシーの中で見た。（Q.優勝しましたがどう思いますか？）おめでとうございます！たいしたもんですね
号外は、県内各地であわせて1万部が配られ、受け取った人たちは、14年ぶりの歓喜をわかち合っていた。
（さくらんぼテレビ）
