16日 大阪市西淀川区で目撃されたサル
16日 大阪市西淀川区で目撃されたサル
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16日、人々が暮らす住宅街に突如現れたのは、野生のサルです。

電線を器用に渡ったかと思えば、工場のハシゴを軽快に上り、一休み。

器用にはしごを上るサル
器用にはしごを上るサル
はしごを上りきり、ひと休み?
はしごを上りきり、ひと休み?

住宅脇のフェンスを歩いていくと、庭で何やら腹ごしらえまで。

庭にある実のようなものを食べるサル
庭にある実のようなものを食べるサル

このサルが目撃されたのは、人口275万人の大阪市。梅田駅からも近い、西淀川区です。

都市部でサルが目撃されているのは、ここだけではありません。

三重・四日市市 ファンスに腰掛ける3匹のサル
三重・四日市市 ファンスに腰掛ける3匹のサル

三重・四日市市で撮影された写真には、人を怖がる様子もなく、住宅のフェンスに腰掛ける3匹のサルが。

さらに、広島・廿日市市の中心部では、サルの目撃情報が昨年度に比べて約3倍に増えているといいます。

栃木・宇都宮市では、3月に入ってから16日までで、6件ものサルの目撃情報が。

サルを目撃した人:
木に登ってたんですけど、目はあったんですけど、おとなしいというのかね。最初は逃げる様子もなかったんですよ。(駐車場で)遊んでて、上乗っかったり降りたり。

注意喚起のアナウンスを行う
注意喚起のアナウンスを行う

市内では、サルに近づかないよう注意喚起のアナウンスや、猟友会などによるパトロールも行われていました。

群れからはぐれた“はぐれザル”の可能性も…凶暴性に注意

 

相次いで目撃されている、いわゆる“都会ザル”。なぜ今、都会ザルの出没が相次いでいるのでしょうか?
アジア動物医療研究センターのパンク町田センター長は、ある可能性を指摘します。

アジア動物医療研究センター パンク町田 センター長:
(目撃されたサルは)ニホンザルのオスと推定されます。“はぐれザル”みたいな呼ばれ方をするときがあります。サルの生態の一つに、オスザルは群れを出るというのがあるんです。新しい、新天地を探すんですね。その最中である可能性が高いかなと。

春ごろから群れを離れ、新たな群れを探す習性があるという、オスのニホンザル。
さらに、気温が高くなると動きが活発になることから、ここ最近の季節外れの暖かさも影響している可能性もあるといいます。

京都・京丹後市では14日、女性(90代)がサルに右腕をかまれ、数針縫うけがをしました。
パンク町田センター長は、はぐれザルの“凶暴性”についても注意を促します。

アジア動物医療研究センター パンク町田 センター長:
オスのニホンザルは、ものすごく長い犬歯を持っています。噛まれた場合は裂傷が激しいです。
モノをもらえるということは、(サルは)その生き物は自分より劣位、自分より下の階級とみる、そういう性質を持っています。食べ物を与えたりすると、サルは凶暴化する。ですからそうならないように、餌付けをしないことが重要だと思います。

(めざまし8 3月17日放送)