新年度のスタートを前に、岡山市の岡山大学では、卒業生から不要になった家具や家電を無料で引き取り、新入生に安く提供する毎年恒例のイベントに向け、準備が進められている。
学生たちが企画するSDGsな取り組みに密着。
集まっている家具・家電は300超 格安で販売

力を合わせて、重い家具をトラックの荷台に乗せていく学生たち。卒業する学生から不要になった家具や家電を無料で引き取り、新入生に格安で販売する「リサイクル市」という取り組みの準備だ。
この日は、この春卒業を予定している学生14人から、棚や掃除機など約70点を回収した。

卒業生:
すごくエコだなと。次に使ってもらえる人がいるのは、自分としてもいいなという気持ち

企画したのは、岡山大学とノートルダム清心女子大学の学生約20人が所属する「環境部ECOLO(エコロ)」。
不用品の回収から清掃、値段設定、販売当日の運営まで行う。すでに300を超える家具などが集まっていて、イスは800円、電子レンジは3,000円など、格安で販売される予定だ。

環境部ECOLO・田口玲奈部長:
1人暮らしに必要な物品をそろえることができるのはもちろん、新品よりも低価格で買うことができるので、人気と感じる

リサイクル市は、リユース促進や資源活用を目指し、2001年から毎年実施されていて、販売当日には行列ができるほど人気のイベントだったが、コロナ禍で2021年は中止になった。

環境部ECOLO・田口玲奈部長:
(2023年は)事前予約フォームから予約してもらい、参加してもらう

今回は、来場時間を区切った予約制に。また、デジタルカタログを作成して公開することで、事前に欲しい商品の目星をつけて来てもらうよう誘導する予定だ。

環境部ECOLO・田口玲奈部長:
SDGsの1つ「つかう責任」など、活動の中でできていければと感じる。頑張っていきたい
このリサイクル市は、岡山大学で3月25日と26日に実施される。
(岡山放送)