山形・戸沢村の夜空に大きな紙風船が舞い上がった。「全ての人に幸せが訪れるように」。あたたかな明かりには地域の人たちの思いが詰まっていた。

地域が元気になるように…地元住民でつくる大きな紙風船

3月4日、戸沢村蔵岡地区の人たちが和紙で作った高さ4メートル、幅2メートルの紙風船が次々と夜空に舞い上がった。

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手掛けたのは地元住民でつくる「蔵岡ふるさと塾」のメンバー。地域が元気になれるものを生み出したいと18年前から行っていて、2023年も10基完成させた。

蔵岡ふるさと塾・鈴木優治塾長:
願いごとを書いたり絵にしたりして上げている

2023年は初めて「風神雷神」を描いた。

蔵岡ふるさと塾・鈴木優治塾長:
今のコロナ・災害・災難を吹き飛ばそうと

「継続は力なり」祭りで地域を一つに

高校受験を控えた中学生も毎年欠かさず参加している。

蔵岡ふるさと塾・鈴木優治塾長:
冬祭りがどんどん無くなる中、(蔵岡では)みんなが楽しみに待っている。”継続は力なり”地域の宝としてやっている

72世帯213人。小さな集落に歓声が響き渡る。

結婚で蔵岡に来た女性:
嫁に来て初めて見た。感動した。こんなに大きい紙風船を一生懸命作ってここまで高く上げて。子どもたちがいつまでも元気に育ってくれればと願った

戸澤学園9年生:
クラス全員合格するぞ! 頑張るぞ! という気持ちで作った。25人全員合格します!

コロナ禍で控えてきた「スカイランタン」も、2023年は3年ぶりに夜空を彩った。

鮭川村から来た人:
早く世界平和・コロナ退散。そして雪が解けたら本当に幸せが来るように願いながら手を合わせていた

地域を一つにしてきた「蔵岡紙風船まつり」。あたたかな明かりはこれからも蔵岡の空にともり続ける。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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