地域で長く愛されてきた食文化を認定する文化庁の「100年フード」に、山形県内から初めて5件が選ばれた。このうち酒田市では、ラーメンとむきそばが選ばれ、市は会見を開き、喜びを語った。

喜びに沸く関係者 おいしい食文化アピールへ

酒田市・丸山至市長:
この100年フードに認定を受けた2つの伝統的な食を、これから大事に育てて酒田の魅力の1つとして外に発信をしていきたい

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認定を受け、酒田市の丸山至市長は会見を開き、喜びを語った。文化庁が2021年度創設した「100年フード」は、地域で長く愛されてきた食文化の継承を目的とした認定事業で、文化庁は3日、2022年度に新たに全国で70件を認定したと発表した。

県内からは初めて、「酒田のラーメン」と「むきそば」のほか、「山形芋煮」「笹巻」「蔵王温泉ジンギスカン」のあわせて5件が認定された。

このうち、約100年の歴史がある「酒田のラーメン」は自家製麺としょうゆ味の魚介だしのスープで知られ、「むきそば」は江戸時代に関西から伝わった伝統的な郷土料理で、地域に根差した個性やストーリーが評価された。

酒田市の会見には、ラーメンとむきそばの関係者も出席し、それぞれ喜びと抱負を語った。

酒田のラーメンを考える会・齋藤直会長:
世代を超えて受け継がれ、食されてきたラーメン文化だと思う。次の100年に向け、みんなで全力で取り組んでいきたい

梅田食品製造本舗・梅田光隆社長:
和洋折衷など、(むきそばの)いろんな食べ方をこれから酒田市とも協議して、販路拡大につなげていきたい

認定を受け、今後特別なロゴマークの使用や、公式サイトでの情報発信が可能となる。

酒田市では、ロゴマーク入りののぼりを店に配るなどして、町をあげてアピールするきっかけにしたいと考えている。

県内で認定された5件のうち、「山形芋煮」は有識者の評価が高く、有識者特別賞も受賞している。山形伝統のおいしい食文化が、さらに広く発信されることが期待される。

(さくらんぼテレビ)

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