プロ野球・村上宗隆選手を称える「村神様」が大賞となった2022年の「ユーキャン新語・流行語大賞」。1年を代表する「ことば」の中で、長崎と関係が深く、国の内外で話題になっている「ガチ中華」に“ガチで”注目した。

「まち中華」とは別物

テレビ長崎・松永悠作記者:
“ガチ中華”です!国内だけでなく中国でも話題になりました。街の人は意味を知っているのでしょうか?

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「ガチ中華」の認知度を街で調査してみると、言葉自体を知らない、意味の見当がつかないという声が聞かれ、「マーボー豆腐くらいしか出てこない」と答えた人も。長崎ではまだ馴染みがない「ガチ中華」とは何なのか?

東京ディープチャイナ研究会・中村正人代表:
ガチ中華を定義している言い方としては中国語圏の人たちが日本に来て提供している中国色の強い料理。日本人の口に合うように現地化していったのが「まち中華」、それとは別物

日本人向けではなく本場・中国の現地の味を楽しめるのが「ガチ中華」だ。

“ガチ中華”を長崎で

長崎にも“ガチ中華”の店がある。

長崎市銅座町の「万徳」。

常連客:
(好きなのは)辛いところ!辛さがやみつきになって3日すればまた食べたくなる

腕をふるうのは北京出身の崔さん。

餃子菜館「万徳」・崔万清店主:
(料理を教わったのは)親父から。子供の時から料理を作るときに親父の傍にずっと見ながらね。それを覚えてきた

“ガチ感”あふれるのが「麻婆炒飯」だ。

テレビ長崎・松永悠作記者:
私が知っている甘辛いマーボーとは一線を画しています。ピリッと辛い!スパイスの辛味、奥深さを感じます。おいしいです

人気商品のひとつ「担担麺」。味の決め手となる調味料は「企業秘密」だ。

餃子菜館「万徳」・崔万清店主:
昔はわざわざ北京に買いに行って(調味料を)仕入れていた。でもコロナ(の影響)で東京から業者を通じて仕入れている

36年前(1987年)に、25歳で来日。1996年のオープン以来、一貫して本場の味にこだわっている。

餃子菜館「万徳」・崔万清店主:
本場の味を皆さんに食べてもらいたい。でも最初はなかなか本場の味を受け入れてくれなかった。最近本当お客様が増えて、若者が増えてきたかな、そんな気がする

新型コロナの影響も

「ガチ中華」の店は、東京など関東を中心に急増している。愛好家たちは「新型コロナ」の影響もあるという。

東京ディープチャイナ研究会・中村正人代表:
コロナの影響で閉塞感があって楽しみがなくなって、外食が1つのエンタメとして求められる。海外旅行に行けないんだけど、店に行くとメニューが分からない(読めない)とか、海外旅行に行っているときのワクワク感が「ガチ中華」に行くと味わえる

餃子菜館「万徳」・崔万清店主:
もっともっと中国の本場の味を食べてもらいたい

本格的なブームはこれから!
ひと足早く話題の「ガチ中華」に挑戦してみては?

(テレビ長崎)

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