23日、令和初の天皇誕生日を祝う一般参賀が行われた。
63歳のお誕生日を迎えられた天皇陛下。
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結婚から30年、会見では「私と一緒に皇室で過ごしてくれていることに心から感謝します」と雅子さまへ感謝の気持ちを言葉にされた。
2人で歩んでこられた道のりについて、20年近く取材を続けてきたフジテレビ社会部・宮崎千歳記者が詳しくお伝えする。
お世継ぎへのプレッシャーや皇后さまの療養を乗り越えて…
天皇誕生日の祝日、即位してから初めてとなる天皇誕生日の一般参賀が行われました。
私もその場にいたんですが、陛下は皇后さま、長女の愛子さま、秋篠宮家の皆さまと共にご家族で午前中に3回宮殿のベランダに立ち、笑顔で祝福に応えられました。
![皆さん一人一人にとって、穏やかな春となるよう願っています](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/9/700mw/img_e9b821f00b6a71b321bdf8d90fadfa29131876.jpg)
「誕生日に、初めてこのように皆さんからお祝いいただくことを誠にうれしく思います。寒さの中にも、日ごとに春に向かっているのを感じます。皆さん一人一人にとって、穏やかな春となるよう願っています。」
今年は両陛下にとってメモリアルイヤーで、6月に結婚から30年を迎えられます。
![今年は両陛下にとってメモリアルイヤー](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/5/d/700mw/img_5dfde15dd09ebe4bb4ec9b4684631646167653.jpg)
22日に行われた会見で、陛下は皇后・雅子さまへの思いを次のように述べられました。
「雅子が29歳半の時に結婚してからその人生の半分以上を私と一緒に皇室で過ごしてくれていることに、心から感謝するとともに深い感慨を覚えます。この30年近く、2人で一緒に多くのことを経験し、お互いに助け合って喜びや悲しみなどを分かち合いながら歩んで参りました。」
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“一緒にいてくれてありがとう“という陛下の謙虚さや愛情が感じられますよね。
「私と一緒に」や「2人で」と言う言葉を何度も使われていたのが、特に印象的だったんですが、ここで注目のウラ情報です。
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「いつも“2人で”ぶれない絆」。
今回の会見で繰り返し使われた“2人で”というキーワードから、ご夫婦の、そして愛子さまとの家族の絆が見えてきます。
陛下は毎年会見で、皇后さまは「日々の活動を支えてくれる大切な存在」であり、「公私にわたり良き相談相手」だと仰っています。
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そんな大切な皇后さまと歩んできた30年の道のりには、お世継ぎへのプレッシャー、皇后さまの療養など様々な困難があり、一緒に乗り越えてこられました。
共通の趣味は「盆栽」 17年前の取材に陛下のお心遣いが…
こちらは、お2人で盆栽を眺められている先週撮影された映像です。
![この映像を見て、宮崎記者は17年前のある取材を思い出した](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/6/700mw/img_e60f02894e81fa39cdc93415fc17dda6189465.jpg)
実は陛下は中学生の頃から盆栽が好きで、「じい」というあだ名で呼ばれていたほどなんですが、皇后さまも盆栽鑑賞がお好きなことから、今回の撮影に盆栽を用意されたそうです。
この映像を見て、17年前のある取材を思い出しました。
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お2人で盆栽展を鑑賞されているんですが、当時雅子さまは思うように公務に出られなかった時期でした。
近くで取材するのは久しぶりだったんですが、負担を考慮し、短時間の取材だったんです。
雅子さまは「花がたくさん咲いていますね。実はなるんですか」などと質問されていました。
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久しぶりの取材がなぜ盆栽展だったのか、当時は疑問に思っていましたが、雅子さまに負担が少ない形で徐々に取材に慣れていくことが出来るよう、共通の趣味とも言える盆栽を「2人で」ご覧になったんだということに今回気づきました。
いつも“2人で”…根底にプロポーズの言葉
ある側近から、「陛下はいつも“2人で”と仰る」と聞いたことがあります。
その根底にあるのは、「雅子さんのことは僕が一生全力でお守りしますから」というプロポーズの言葉ではないか、と側近は推し量ります。
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雅子さまを守るためにどうしたら良いか考え抜き、寄り添い続けられているんだそうです。
陛下は5年前の銀婚式に寄せた文書で、「家族と生活をともにすることによって、幾らかでも、人々やその家族に対する理解を深めることが出来るようになった」「雅子と愛子に対する信頼と尊敬・尊重の気持ちを大事にしていきたい」と綴られています。
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象徴という重い務めを果たしていくためにも、家族の存在は大切で不可欠と考えられていて、それゆえに、大切な皇后さまが体調を崩されたたことに本当に心を痛められたでしょうし、必ず回復されると信じて、ぶれずに寄り添い続けられたのではないかと思います。
家族団らんの中心はムードメーカーの愛子さま
そして、両陛下が大切にされている長女の愛子さまについて、去年3月に行われた初めての記者会見を見守られた思いをこう明かされました。
「会見に向けて一生懸命準備する様子を目にしていましたので、無事に会見を終えることができ、安堵いたしました」
会見に向けた緊張感を誰よりも経験している陛下は、愛子さまに「1人1人と目を合わせつつ、伝えようという気持ちを持って話すのが緊張を和らげるコツ」とアドバイスされていました。
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「安堵いたしました」というところでふっと表情が緩み、穏やかな笑顔になったのが印象的でした。
愛子さまは会見で、「これまでのあらゆる経験は、多くの方の支えや御協力があってこそ成し得たもの」として、周囲への感謝の思いを示すと共に、両陛下についてはこう述べられています。
![愛子さまは両陛下について…](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/6/c/700mw/img_6c46901442a5370cefd0a468ef5e2395135760.jpg)
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「私がどのような状況にありましても、一番近くで寄り添ってくれるかけがえのない有り難い存在でございます」
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その上で、「『生んでくれてありがとう』と伝えたい」と笑顔で両親への感謝を表されました。
陛下は会見で、「愛子はいつも楽しい話題で家庭の雰囲気を和ませてくれています」と家族団らんの中心はムードメーカーの愛子さまだとも明かされました。
![家族団らんの中心はムードメーカーの愛子さま](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/f/d/700mw/img_fd1c2da4edbc4b41280e85c6342f9ad6190928.jpg)
このように、愛子さまや皇后さまは陛下にとってとても大切な存在です。
ある側近は、「陛下は言葉にはされないが、天皇という立場に伴う孤独を抱えられている」と推し量り、だからこそ、務めをしっかり果たしていくためにも「公私にわたり良き相談相手」である皇后さまの存在はとても心強く、愛子さまと3人で過ごす時間や家族の絆を大切にされているのだろうと話しています。
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皇后さまの回復、愛子さまの将来、また、日本や世界の人たちのこれからにいつも希望を持ちながら、陛下は天皇としての歩みを続けられます。
(「イット!」2月23日放送)