国会から「議場での陳謝」という懲罰を科されたNHK党のガーシー参院議員。22日午後、FNNの取材に応じ、帰国して陳謝する意向を示した。

2月22日午後4時過ぎにFNNの単独取材に応じたガーシー参院議員
2月22日午後4時過ぎにFNNの単独取材に応じたガーシー参院議員
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「素直に受け入れる」陳謝の意向示す

――「議場での陳謝」が決定されましたが、受け入れますか。イエスかノーかでお答えください。

NHK党・ガーシー参院議員:
イエスです。帰国するのであればイエスです。俺に票を入れてくれたのにかっこ悪いことさせてごめんなという気持ちです。だから、そこで野党の人と懲罰委員会のやつらに謝ろうとは思っていません。

22日午後4時過ぎ、FNNの単独取材に応じた、渦中のガーシー参院議員。帰国して陳謝する意向を示した。

NHK党・ガーシー参院議員:
30万人が僕に票を入れて議員にしてくれたわけですよ。じゃあ、俺が謝りたくないから謝る気がないからの一言で議員を辞めるっていうのはだいぶ僕は違うと思っているので、その(票を入れた)人たちに対して申し訳ないという気持ちで謝ります。それをしないと議員を続けられないというのであれば、素直に受け入れるということです。

リモート形式で行われた単独取材
リモート形式で行われた単独取材

落ち着いた様子でインタビューに答えたガーシー氏。これまでの強気の姿勢から一転し、国会の処分を受け入れる考えを示した。なぜ考えを変えたのだろうか。

「議場での陳謝」正式決定 宗男氏「たいへん屈辱的なもの」

22日午前の参議院本会議。

「ガーシーどこにいるんだよ」「ガーシーって見たことないんだよ。どんなやつなの?」
議場には、不在のガーシー氏に対するヤジが飛び交った。

2022年の初当選以来、中東のドバイに滞在し、一度も国会に姿を見せないガーシー氏。「議場での陳謝」という懲罰を本人に課すかどうかを採決する本会議が開かれた。

尾辻参院議長:
過半数と認めます。ガーシー君に対し、懲罰委員会起草の陳謝文による公開議場における陳謝を命ずる。

ガーシー氏に対し、上から3番目に重い懲罰「議場での陳謝」を科すことを正式に決定した。国会に来ないことを理由とする処分は、憲政史上初めてだ。

懲罰委員長の鈴木宗男氏は、処分は極めて重いと強調する。

懲罰委員長 日本維新の会・鈴木宗男副代表:
本人が作る文書ではなく、委員会として作る文書(を読む)。私から言わせれば、大変屈辱的なものであります。

陳謝は“票入れてくれた人のため”

こうして決まった自らの懲罰を、ガーシー氏本人はどう捉えているのか。

NHK党・ガーシー参院議員:
俺のことを認めてくれている人が30万人近くいたから僕が選挙受かったわけやから。組織票で集めた10万票ぐらいの鈴木宗男に何言われんねんって話ですよ。僕からしたら。

きょうも、懲罰委員長の宗男氏に噛みついた。

――文書の中では、「院内の秩序を乱した」「深く自責の念に堪えない」などの文章がありますけれども、今、院内の秩序を乱したと感じていますか。

NHK党・ガーシー参院議員:
いないです。

――「深く自責の念に堪えない」という思いはありますか。

NHK党・ガーシー参院議員:
ないです。

処分に対し、「自責の念はない」とする一方で、「議場での陳謝」という処分を受け入れる姿勢を見せたガーシー氏。その理由は意外なものだった。

NHK党・ガーシー参院議員:
イエスです。帰国するんであればイエスです。今の日本の世の中、多数決では勝てないので、子供みたいにはしませんよ、しゃーないんでね。やっぱり票を入れてくれた人たちがいるんでね。30万人近くの。この人たちに対する陳謝です、僕からしたら。俺に票を入れてくれたのにかっこ悪いことさしてごめんな、という気持ちです。
だから、そこで野党の人と懲罰委員会のやつらに謝ろうとは思っていません。それをしないと議員を続けられないというのであれば、素直に受け入れるということです。

票を入れてくれた有権者のため、議員を続けるために帰国、陳謝をする明言をしたガーシー氏。一方で、こんな発言もあった。

NHK党・ガーシー参院議員:
今の現状で、帰るか帰らへんかというのは、正直判断しかねているんですよ。これは何度も言うように、警察の動きがおかしすぎると。自分の身の保全が一番大事なので、わざわざ日本に帰って拘束されるために帰るつもりはないし、誰が自分の身に危険が及ぶかもしれんのに帰るんですか?という話なんですよ。

警視庁は、複数の著名人を脅迫した疑いなどでガーシー氏を捜査している。

(「イット!」2月22日放送より)