2022年1月に九州西方の上空で確認された気球は、日本の領空を通過しており、自衛隊機が撮影した写真から、中国の偵察気球の可能性が高いと政府が分析していることが、FNNの取材でわかった。

過去3年間で3回…“所属不明”の気球が日本上空に

政府は、2020年から2022年までの3回、日本上空で確認された気球について、いずれも所属不明としている。

2020年6月、仙台市で目撃された“所属不明”の気球
2020年6月、仙台市で目撃された“所属不明”の気球
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政府関係者によると、2022年1月の気球は、九州西方の上空に東シナ海方向から飛来し、屋久島~種子島間の日本の領空を太平洋に向けて通過した。

アメリカで撮影された気球。2022年1月に日本の九州西方の上空を飛んでいた気球は、アメリカが撃墜した中国の偵察気球と同じバルーン型だったという
アメリカで撮影された気球。2022年1月に日本の九州西方の上空を飛んでいた気球は、アメリカが撃墜した中国の偵察気球と同じバルーン型だったという

自衛隊の航空機が追跡して写真を撮影したが、2023年2月にアメリカ・サウスカロライナ州の沖合で、アメリカ軍の戦闘機が撃墜した中国の偵察気球と同じバルーン状の形をしていたという。

2020年6月、仙台市で目撃された“所属不明”の気球
2020年6月、仙台市で目撃された“所属不明”の気球

政府は、この気球も中国の偵察気球だった可能性が高いとみて、分析を進めている。

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政治部
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総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。