四大陸フィギュアスケート選手権が開幕した。
11日(日本時間/現地時間10日)のリズムダンスに出場する“かなだい”こと、村元哉中・高橋大輔組。
会場となるアメリカ・コロラドスプリングス現地入りした村元・高橋組。去年はこの大会でアジア初の銀メダルを獲得した。

2012年にシングルで出場した四大陸以来となるコロラドに、高橋は「全然覚えていない。標高が高いことにビビっているだけ。練習はしてきたので」と話すと、村元も「やるだけ」とうなずく。
村元は「目標は順位とかではなくて、本当に本当にたくさん練習してきて、実感もすごく良いし体調も良くて、自分たちのやることを出し切るだけ。標高に勝つというだけですね」と意気込むと、高橋は「標高を考えない!」と苦笑した。
3度目の挑戦で全日本選手権、初優勝
今シーズン、高橋は「もう一年やった方がいいと思った」と継続を決意。リズムダンス・フリーダンスともに一新させた新たなステージへと挑んだ。
2人の華やかさが引き立つラテンがテーマのリズムダンスと、フリーダンスではかつて高橋がシングルでも滑った「オペラ座の怪人」。思い入れのあるプログラムでの勝負となる。
今シーズンはGPシリーズ2戦ともにフリーダンス後半グループ入りを果たし、世界での評価も上昇。さらにCSデニステンメモリアルチャレンジで国際大会初優勝を飾った。

2022年末の全日本では、3度目の挑戦で初制覇。四大陸選手権、世界選手権の代表をつかみ取った。
「全日本優勝」という目標を掲げてきた2人は、全日本後、優勝を喜びながらもミスもあったと悔やむ。

村元は「フリーダンスの最後のコケは何回リプレイしても面白かった。今となっては笑い話というか。『大ちゃんと滑れて幸せだな』と感じました。続けてくれてすごく感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。
「努力」「強い気持ち」で常に成長
常に成長を続ける結成3年目の村元・高橋組。
その根底にあるものを村元は「努力」を挙げる。
高橋も「それしかないと思う」とうなずき、加えて「強い気持ち」もあったと話す。
「僕らだけじゃなくチームのコーチやスタッフの人達が力を入れて育ててくれたので、いろんなものがプラスアルファになって。日本ではティム(小松原尊)や(小松原)美里ちゃんたちが引っ張ってくれていて、そこに追いつけ追いつけと。世界に出て、『世界の壁ってこういうものか、ここに行きたいな』という強い気持ちでここまで来れた」

高橋は「36歳ですけど、36になっても自分自身がいろいろ進化できるんだなと感じた」とも振り返る。
去年はこの大会で、アジア初の銀メダルという快挙を成し遂げた2人。
「前回は国外のトップチームがいなかった。今回は簡単にはメダルを獲れない。できるだけ順位を上げて最後までやり切りたい」
悲願の全日本を制した2人が、強豪集う北米勢に勝負を挑む。
四大陸選手権には、男子は島田高志郎、佐藤駿、三浦佳生、女子は渡辺倫果、吉田陽菜、千葉百音、ペアは三浦璃来・木原龍一組、アイスダンスは村元哉中・高橋大輔組、小松原美里・小松原尊組が出場。
四大陸フィギュアスケート選手権2023
フジテレビ(※関東地区ほか)にて3夜連続放送
■男女ショート
2月10日(金)深夜1時35分~3時35分
■ペアショート&リズムダンス&女子フリー
2月11日(土)深夜1時45分~3時45分
■ペアフリー&男子フリー
2月12日(日)深夜0時30分~2時30分
https://www.fujitv.co.jp/sports/skate/four-continents/index.html