歴史と文教の町、宮崎・高鍋町。この町を代表するグルメといえば、ギョーザ。高鍋のギョーザを全国に発信しようと奮闘する2つの名店で取材した。

高鍋ギョーザを全国へ ギョーザの魅力を伝える取り組み

餃子の馬渡 馬渡陽一郎社長:
高鍋=ギョーザ、食卓=ギョーザ、もうまさにソウルフードだと思いますね

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たかなべギョーザ 深水陽平統括マネージャー:
町全体が、ギョーザを愛しているようなイメージでございます

高鍋町のギョーザ文化をけん引してきたのが、「餃子の馬渡」と「たかなべギョーザ」。
初代の店主同士は同じ店で修行していたが、その後、結果として袂(たもと)を分かつことに。

先にオープンしたのは、1967年創業の「餃子の馬渡」。半世紀以上使い続けている鉄鍋で焼き上げる、名物の焼きギョーザが人気だ。

「餃子の馬渡」の焼きギョーザ
「餃子の馬渡」の焼きギョーザ

試食した永井アナウンサーの感想は…。

永井友梨アナウンサー:
パリっとの後のもっちりとした皮の食感がたまりません。野菜もシャキシャキしていておいしいです!

この味と製法を受け継ぐ馬渡陽一郎さんは、高鍋ギョーザの魅力を発信しようと「餃子のまち高鍋推進協議会」を設立。取り組みの一つとして、高鍋町内の小中学校にギョーザを給食で提供する企画も実施した。

給食でも高鍋ギョーザ
給食でも高鍋ギョーザ

餃子のまち高鍋推進協議会 馬渡陽一郎会長:
高鍋のギョーザで給食を食べたという思い出を郷土の味としてかみしめてもらえたことが、この取り組みとしての一番の成果だと思いますね

また、高鍋のギョーザを全国に発信しようと、県の内外で開催されるイベントに積極的に参加している。

袂(たもと)を分かった名店 ギョーザに込める思いとは…

さらに、出店店舗として欠かせない名店が、協議会の副会長に店主が名を連ねる、「たかなべギョーザ」。1971年創業、皮も具も手作りで、一つ一つ丁寧に手包みされたギョーザが愛されている。

「たかなべギョーザ」の焼きギョーザ
「たかなべギョーザ」の焼きギョーザ

焼きギョーザのお味は…。

永井友梨アナウンサー:
皮がパリパリです。そして薄皮の中から野菜たっぷりの餡がじゅわーっと出てきておいしいです!

高鍋町に根付く2つの名店。お互いの存在について聞いてみると…。

たかなべギョーザ 深水陽平統括マネージャー:
結構周りからはバチバチしているのではないかと質問もいただくんですけど、ライバルでもありますけれども、やはり同じギョーザ屋さんとして、ギョーザの町、高鍋を一緒に盛り上げていく仲間であり、お互いなくてはならない存在だと思っております

餃子の馬渡 馬渡陽一郎社長:
永遠のライバルですよね。だけどライバルというのは敵じゃなくて仲間なんですよね。志も同じで、ギョーザで地域貢献ができる唯一の仲間というか、大切な仲間ですよね、今となっては

切磋琢磨(せっさたくま)してきた2店を中心に高鍋を盛り上げる「餃子のまち高鍋推進協議会」が、ギョーザに込める思いとは…。

餃子のまち高鍋推進協議会 馬渡陽一郎会長:
宮崎のギョーザを、まずは宇都宮や浜松のような、全国でも誰でも知るようなギョーザにしていきたいですね。その中でも高鍋のギョーザを全国に向けて発信していって、高鍋町に一番恩返しをしていきたいですよね

高鍋町を、全国区のギョーザの町へ。老舗ギョーザ店の取り組みはこれからも続く。

(テレビ宮崎)

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