3月9日に東京ドームで初戦を迎えるWBC。
その投手陣を預かる侍ジャパン・吉井理人投手コーチに緊急取材。最強投手陣の起用方法についてのプランや、自身が“育てた”ダルビッシュ有(36)、大谷翔平(28)、佐々木朗希(21)の3人ついてのある共通点を明かした。

侍ジャパンの最強投手陣を預かる吉井理人投手コーチに緊急取材
侍ジャパンの最強投手陣を預かる吉井理人投手コーチに緊急取材
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まずは最強投手陣をどう起用するか――。

「ダルビッシュ・大谷・佐々木・山本は先発投手として活躍してほしい」と語る吉井コーチ
「ダルビッシュ・大谷・佐々木・山本は先発投手として活躍してほしい」と語る吉井コーチ

侍ジャパン・吉井理人投手コーチ:
監督と詰めた話がまだ終わっていないので、個人的な意見にはなってしまいますが、
ダルビッシュ・大谷・佐々木・山本由伸(24)は、先発投手として活躍してほしいと思っています。
 

まさに“夢のプラン”を明かしてくれた吉井コーチ。さらに1月23日に出演したCS「プロ野球ニュース2023」ではこのような発言もあった。

「本当、個人的な思いですよ?やっぱりアメリカに行ってからは佐々木朗希と山本由伸が投げてほしいと思っています。ファンの皆さんも異国の地で、向こうのすごいメジャーリーガーに対して投げるところを見てみたいんじゃないか。僕が一番見たいかな(笑)」

アメリカに舞台を移した準決勝、決勝は若い力で勝負。そうなると、ダルビッシュ・大谷の起用タイミングはどうなるのか?

予選でも「大谷・ダルビッシュの力は絶対に借りなければいけない」
予選でも「大谷・ダルビッシュの力は絶対に借りなければいけない」

侍ジャパン・吉井理人投手コーチ:
予選を通過しないとアメリカには行けないので、そこは大谷・ダルビッシュの力は絶対に借りなければいけないと思っています。
 

韓国と対戦する1次ラウンド(3月9日~12日)や、キューバ、イタリアなど強豪国との対戦が予想される準々決勝(3月16日)でダルビッシュと大谷を先発に起用。両方とも東京ドームでの試合。日本のファンの前で2人の最高のピッチングが見られるかもしれません。
 

3人の共通点は“好奇心の強さ”

緊急取材で具体的な先発起用も見えてきたところで、話題は吉井コーチが育てたダルビッシュ、大谷、そして佐々木の当時のエピソードへ…。
3人に共通点はあったのか聞いた。

侍ジャパン・吉井理人投手コーチ:
あんなに実力がずば抜けているのに、「もっと上手くなろう」という気持ちが3人とも強かった。

自分がすごいのに他の投手の変化球に興味を持って、「すごいなぁ」「どうやって投げているの」とかはあります。

それプラス自分をしっかり持っているので、人の意見に惑わされない。
コーチとしてはやりづらかったですが(笑)、そういうしっかりしたところは3人ともありました。
 

3人の共通点である“好奇心の強さ”を明かした吉井コーチ。さらにグイグイ深堀りしていくと、三者三様の特殊能力についても語ってくれた。

「大谷は本当に身体能力がずば抜けている」と語る吉井コーチ
「大谷は本当に身体能力がずば抜けている」と語る吉井コーチ

侍ジャパン・吉井理人投手コーチ:
(それぞれのタイプは)全然違います。

大谷は本当に身体能力がずば抜けている。
あんなにバッティングもやっているのに、投手でも1年間やって、「人間かな?」って思うくらいすごい選手。
 

もはや説明不要、大谷の特殊能力は身体能力だ。
 

「(ダルビッシュは)少し何かを伝えれば理解して自分で修正できる能力を持っている」と語る吉井コーチ
「(ダルビッシュは)少し何かを伝えれば理解して自分で修正できる能力を持っている」と語る吉井コーチ

侍ジャパン・吉井理人投手コーチ:
ダルビッシュは色々なボールを操れるし、彼の場合は自分の体がどう動いているか、イメージするのが上手い投手だと思います。

調子が悪いときにも、少し何かを伝えれば理解して自分で修正できる能力を持っている。
なのですごく安定した成績を残せている。
 

ダルビッシュの特殊能力は修正力。自己最多に並ぶ16勝を挙げた昨シーズンのデータにその力が表れていた。

失点した次のイニングの成績を見てみると、29回1/3でたったの5失点。つまり失点した直後には既に修正しているということ。吉井コーチが証言した特殊能力はメジャーの舞台で磨きがかかっていた。

大谷は身体能力、ダルビッシュは修正力、それでは佐々木朗希の特殊能力は何だろうか?

「速さもあるけどコントロールもある、その感覚が素晴らしいと思います」と語る吉井コーチ
「速さもあるけどコントロールもある、その感覚が素晴らしいと思います」と語る吉井コーチ

侍ジャパン・吉井理人投手コーチ:
佐々木朗希は、あの体とあのダイナミックなフォームで、あのスピードを投げながらあのコントロールはちょっと信じられない。

速さもあるけどコントロールもある、その感覚が素晴らしいと思います。
 

最速164キロの直球ではなく、それをコースにズバッと決めるコントロール力
昨季、佐々木の与四球数は23個。これを1試合9イニングに換算すると平均1.6個でリーグトップクラスの数字だ。(山本由伸1.96個/伊藤大海2.83個)

「どんな投手になるのか恐ろしいです」と語る吉井コーチ
「どんな投手になるのか恐ろしいです」と語る吉井コーチ

侍ジャパン・吉井理人投手コーチ:
あれ以上力を入れると体がもたないというのが、自分でも分かっている。

これが体がさらに強くなってフルで投げられるようになったら、どんな投手になるのか恐ろしいです。
 

三者三様の特殊能力を誇る日本のエースたち。世界に衝撃を与えること間違いなしだ。
 

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