3月8日に開幕する「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2023」に先駆け、日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹(61)監督が26日午後、代表全選手を発表。侍ジャパンに内定していた西武ライオンズ・山川穂高内野手(31)の名前も呼ばれ、メンバー入りが確定した。

西武ライオンズ・山川穂高(31)内野手
西武ライオンズ・山川穂高(31)内野手
この記事の画像(24枚)

今回、WBCメンバー発表前の山川に、WBCに懸ける思いや、代表でチームメートとなる“二刀流”大谷翔平(28)の存在について話を聞いた。

球界屈指の飛ばし屋が取り組む“風船バッティング”

西武ライオンズの主軸として、2022年シーズン“日本人最速”で200号本塁打を達成し、自身初の本塁打と打点の2冠(41HR 90打点)にも輝いた山川。

中央左:山川 中央右:ソフトバンク・リチャード(23)

地元沖縄で自主トレを行っていた山川、取材した日は10時から自主トレを開始した。ソフトバンク・ホークス期待の若手・リチャード選手(23)らに加え、山川の出身野球チームの子供たちも交じって練習を行っていた。

風船を膨らませながらのバッテイング練習①
風船を膨らませながらのバッテイング練習①

トスバッテイング練習では、風船をくわえて膨らませながらスイングする“珍しい光景”も見られた。

――風船を使った練習の意図は?
風船を膨らます時のおなかって、口から息を吐いてるんだけど、おなかはへこんでいる状態なんです。

風船を膨らますように息を吐いてみると…
風船を膨らますように息を吐いてみると…
息を吐くと同時に、おなかに力が入ってへこむ
息を吐くと同時に、おなかに力が入ってへこむ

風船を膨らますように息を吐いてみると、息を吐くと同時に、おなかに力が入ってへこんでいるのが分かる。この感覚がバッティングでも大事なのだという。

「この状態を打席の中で構えの時に作ると、不思議と上半身と下半身とか手とかがビシッと決まる。一直線にビシッと決まる感覚がある」

「これは感覚なんですけど、おなかの力が抜けていると何かしっくりこない。構えの段階で大事にしている練習です」

「1000回ぐらい野球をやめようと思った」

そして話題はWBCで共に戦う大谷選手について――

「大谷選手はテレビの人ですからね。会ったら『有名人にあった』って思っちゃうんじゃないですかね…。ジョーカーが一人いる。トランプでいうジョーカー。最強のカードが1枚ある

――大谷翔平に話しかけるとしたら?
あのー大谷さん…ちょっと大丈夫?しゃべっても大丈夫?

―ー山川選手の方が年上ですよね?
たぶん3歳くらい上です。

山川は31歳、大谷は28歳だ。

―ーそれでも大谷”さん”
しゃべらないかも…。怖い。
本当に怖い怖さではなくて自分が傷つくのが怖い。何か無視されたらどうしようって…。
大谷ぐらいなら思っちゃうね…、大谷選手ダルビッシュ選手は…思います。
大城(中学時代の後輩、読売ジャイアンツ・大城卓三(29)選手)ぐらいなら全然思わない。ハハハ。

たぶん自分がファーストを守っていて、ピッチャーの大谷にボール返す時も…ヒュッて(強く)投げてどこかに行ってしまったら「あーー」ってなるから、フワッて(優しく)投げるかも。

――大谷を“ジョーカー”と表現
ちょっと違うかな。大谷はやばい、やばい、人じゃない。

――WBCに懸ける思いは
一言では言い表せない思いがあります。
小学校から野球を始めて中学・高校の時、本当にきつかったんですよ。
1000回ぐらい野球をやめようと思ったんです。

15年前の自分に「続けておけばいいことあるぞ」って伝えてあげたいと思うぐらい、嬉しいことですし、僕の持ち味はパワーと元気なので、“陽キャラ”な部分を侍ジャパンでも前面に出して、チームを盛り上げながら優勝したいなと思います。

終始、持ち前の明るさでユーモアも交え“ぶっちゃけトーク”で応じてくれた山川だが、WBCに対しては「怖い」という率直な思いも語っていた。

“キャリア10年目で3度のホームラン王”を誇る山川穂高でさえもプレッシャーを感じるWBC。その舞台の大きさを改めて感じさせられた。

チームの雰囲気を盛り上げてくれる山川の活躍が侍ジャパンを“世界一”へと導く。

『S-PARK』 旬なネタをどこよりも詳しく!
1月28日(土)24時35分から
1月29日(日)23時15分から
フジテレビ系列で放送

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(24枚)