福井・坂井市の鉄工所に、1匹のワンちゃんが暮らしている。その愛らしい存在はまさに“潤滑油”。社員が会社になじむのに大きな力を発揮している。
セキュリティ犬になるはずだったんだ…
坂井市春江町の鉄工所、長田工業所のマスコット犬がポッチくん(14)。

小林伸太郎会長が「工場に来たばかりの顔は…」と、両手で顔をギュッと抑えても怒らない。

ポッチくんは「めったに吠えることがない」という非常に穏やかな性格。

動物の保護団体から譲り受けた当初は、工場を守る番犬ならぬ「セキュリティー犬」を目指していた。

しかしその穏やか過ぎる性格のためセキュリティー犬になることには“失敗”した。今は溶接技術の魅力を伝えるこの会社を、のんびりと見守っている。
「ポッチくんと仲良しの古畑さん」
一番仲がいいのは社員の古畑さんだ。

2022年入社したが、当時は会社になじめるか不安を抱えていた。

もともと犬好きで小林会長の代わりに散歩につれていくなど丁寧に世話していたところ、社内では「ポッチくんと仲良しの古畑さん」と認識され、一気に会社に溶け込めたという。
散歩の時間はちょっぴり勇敢?
1日で最も楽しみなのが散歩の時間だ。

小林会長と工場周辺をぐるりと1周するのがお決まりのコース。「危険な物は落ちていないかな?」と、この時ばかりは勇敢に見える…かもしれない。

大好きな社員のみんなと、工場周辺の安全を穏やかに見守っているポッチくんだった。
(福井テレビ)
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