東京・狛江市の事件を含む一連の強盗事件で、犯行を指示していたとみられる渡辺優樹容疑者(38)は、フィリピンで刑事訴訟を抱えているため、日本への送還に時間がかかるとみられている。
この記事の画像(2枚)一連の強盗事件で犯行を指示していたとみられる渡辺容疑者は、マニラ郊外にあるビクタン収容所に収容されている。ここには現在17人の日本人が収容されていて、その中でも渡辺容疑者は、詐欺組織の主犯格として「ビッグボス」と呼ばれていた。
収容所内では、現金を払えば自由にものが買える生活ができ、入手した携帯電話を使い、収容所の中から実行犯に指示を行っていたとみられる。
また、一部の収容者は、知り合いに架空の事件で告訴させて、日本に強制送還されないようにフィリピン国内であえて訴訟を抱えていたという。
渡辺容疑者は、フィリピン国内で「女性・児童に対する暴力防止法違反の罪」で刑事訴訟を抱えていて、日本への送還にはまだ時間がかかるとみられている。
一方で、フィリピン当局が「組織の構成員」とみる今村磨人容疑者(38)も訴訟を抱えていたが、25日に棄却されたため、日本からの要請があり、書類が整い次第、強制送還される見通しだ。通常の手続きでは1カ月はかかるという。