サッカーの足技を解説する動画で大人気のTikToker木村太陽さん。サッカーワールドカップでも広報大使として大活躍だった。カタールから帰国後、木村さんは地元の津幡町で活動を続けているそう。木村さんのスゴさを取材した。

超人気インフルエンサー撮影へのこだわり

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華麗な足技で相手のディフェンダーを欺くこの男性。サッカーの足技動画で人気のTikToker、木村太陽さん。

TikTokのフォロワーはおよそ120万人(1月25日現在)。ユーチューブなどを合わせると総フォロワー数は200万人(1月25日現在)を超える超人気インフルエンサーだ。

今回の石川スゴイ人は、先のワールドカップカタール大会でFIFAの広報大使日本代表としても活躍した木村太陽さんを紹介する。

インフルエンサー 木村太陽さん:
Q撮影機材これだけなんですか?
機材これだけです。これだけしかないんで…

この日は金沢市内のフットサル場でTikTokの動画撮影に臨んでいた。順調に撮影が進んでいたが…

木村さん:
あ~!若干こっちの方が明るいですよね、恐らく。

木村さん:
こっちの方が明るいですよね?こっちで撮りましょう、今まで撮ったものを全て。
Q撮り直しですか?
木村さん:
はい。

1回の撮影で10個ほどの技を収録しているそうだが、木村さんのこだわりから途中で撮り直していた。

木村さん:
あー!完璧です!

こだわりと言うのは「動画の明るさ」と海外の視聴者を意識した「技のダイナミック」さ。

再生数の伸びに大きく関わっているそうだ。

プロ入り叶わずも日本代表として夢の舞台へ

津幡町出身の木村さんがサッカーを始めたのは小学生の頃。

高校時代はツエーゲン金沢のクラブチームに所属しプロを目指して大学でもサッカーを続けた。しかし、夢は叶わずプロ入りは断念。

転機は、教育実習で訪れた中学校だった。

木村さん:
中学生ってみんな「プロになりたい」や「有名になりたい」だったり、すごくみんな自分の夢を堂々と言えている中で、僕自身何もないと感じて、これは僕も何かしないとと思って、その頃にはやっていたティックトックを始めたのがきっかけ。

大学4年の時にTikTokを始めこれが大当たり!

木村さん:
「有名になってやる」とか「絶対にプロになってやる」っていう思いが、僕自身ずっと持ち続けていたので、自分の考えをぶらさず、自分の夢をぶらさず、練習してきたりしたのがすごく良かったと思いますね自分でも。

卒業後、いったんは保険代理店に務めましたが、あることをきっかけに退職、SNSの活動一本で
食べていくことを決断した。

そのあることと言うのが…

去年、日本中を沸かせたFIFAワールドカップカタール大会。木村さんのSNSでの活躍がFIFAの関係者の目にとまり、大会の広報大使・日本代表に選ばれたのだ。

木村さん:
僕の中で夢の舞台だったので、そこに少しでも関われたことは本当に嬉しかったです。

木村さんはカタールに約2週間滞在し、試合観戦はもちろん、現地でフットサルの大会にも参加。元ドイツ代表キャプテンでバロンドールにも輝いたマテウスさんから絶賛されるなどSNSで大会の盛り上がりを世界に向けて発信した。

カタールから帰国しておよそ1カ月半。

木村さん:
マジで、先生何言ってるか分からないんですよね、たまに…

木村さん、オンラインの英会話教室を受講していました。

木村さん:
ワールドカップなどで海外行った時に外国人の方とコミュケーションが全然取れなかったところがあるので、もっと取れるように自分自身英語上手くなりたいと思って英語を勉強しています。

レッスンは週に3回ほど。世界に発信するため足技以外でのレベルアップを目指す。

木村さん:
また4年後必ずワールドカップに行きたいって思いは強いですね。日本だけでなく世界のみんなにもっともっとワールドカップの魅力を伝えられる立場になってもう一度行きたいです。

「諦めたと言った時点で終わり」子供たちに夢託す

地元津幡町でサッカー教室も開いている木村さん。子供たちは…

参加した子供:
すごいなって。真似したいって思いました。木村さんはドリブルの技の種類をたくさん持っていたから、自分ももっと技の種類を持てたらいいなと思いました。

サッカーのプロになる夢は叶わなかったが、サッカーの楽しさを伝える伝道師として世界に羽ばたいた木村さん。この日、木村さんは子供たちに夢に向けて努力を続ける大切さを伝えていた。

木村さん:
目標や夢だったりに向けてしっかり行動して「サッカー選手になりたい」と思うんだったら、毎日練習しないといけないし、「諦めた」と言った時点で終わりなので、まだみんなはサッカー選手になるチャンスはあると思うし、ワールドカップにも出られるチャンスはあると思うので、そこはみんな諦めずに日々努力してください。

そんな木村さんの次なる夢は?

木村さん:
世界一のサッカークリエイターに向けてもっともっと世界中多くの方に影響を与えていきたいと思っていますし、もっと夢を持つ大切さだったりいろんな道があるっていう選択肢だったりってのを発信していきたいなって思っていますね。

2026年、アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国で行われる次のワールドカップに向けて、木村さんの努力は続く。

(石川テレビ)