岡山市の美術館で1月9日、現役学芸員による一風変わったイベントが行われた。美術作品への思いをリズミカルなラップに乗せて届ける。

SNSでも大きな反響 学芸員によるラップバトル!

観客:
ツイッターで知って、面白そうだと思って

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観客:
美術や歴史のとっかかりとして、楽しいかなと

多くの観客で埋まった岡山市の岡山県立美術館のホールで行われるのは、美術館の学芸員によるラップバトル。県内にある4つの美術館の現役学芸員が、それぞれ一押しの作品の魅力をリズムに乗せて伝える全国的にも珍しい試みだ。

(ラップバトル)
林原美術館・橋本龍さん:

備前焼の魅力は何? 釉薬使わない。絵も描かない。土の力と炎の力

オリエント美術館・四角隆二さん:
備前焼はいいけれど、備前刀は手が切れそう

決勝に勝ち進んだのは、林原美術館の橋本龍さんと倉敷考古館の伴祐子さんだ。

(ラップバトル)
倉敷考古館・伴祐子さん:
類型していって見ていくこま犬、いろんな地域性が見えてくる

林原美術館・橋本龍さん:
備前焼の細工物、とってもとっても素晴らしい。緻密な表現、素晴らしい

審査員の評価と観客の拍手の量で、林原美術館の橋本さんが決勝戦を制した。

「これを機会に知ってもらいたい…」 美術愛をラップで広める

林原美術館・橋本龍さん:
勝つことはうれしい。(普段は)展示をしたり、お客さまの案内をしている。お客さまに何かを伝えるという意味では(ラップと)共通するところがある

岡山県立美術館・福冨幸学芸課長:
同じことばかりやっていたのでは、お客さまがかたよったり、新規開拓できない。いろんなことを研究している学芸員がたくさんいるので、これを機会に知ってもらって、作品や美術館を楽しんでほしい

SNSでも大きな反響を呼んだ今回のイベント。主催者は、リクエストがあれば今後も継続を検討したいとしている。

(岡山放送)

岡山放送
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