行動範囲が格段に広がる、新たな組み合わせが広がっている。JR九州が、福岡・糸島市と佐賀・唐津市の間の筑肥線で「サイクルトレイン」の実証実験を始めた。

自転車を解体せず電車へ…現地で観光地めぐり

福岡・糸島市のJR筑前前原駅。唐津方面行きのホームにやってきたのは、自転車を押した人たち。電車が到着すると、そのまま自転車も一緒に乗り込んでしまった。

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永野小夜子リポーター:
JR筑肥線で始まったサイクルトレイン。サイクリストが、愛車とともに乗車しています

JR九州が、観光資源の豊富な沿線の糸島市、そして佐賀・唐津市と連携して始めた、サイクルトレインの実証実験。自転車を解体せずにそのまま車内に持ち込めるサービスで、最寄り駅まで電車で移動し、駅から先は自転車で観光地めぐりを楽しめる。

コロナ禍で高まる自転車人気を背景に、電車との組み合わせで行動範囲が格段に広がることが注目され、鉄道会社の利用促進や自治体の観光振興策として、サイクルトレインは全国各地で広がりを見せている。

すでに福岡県内では、甘木鉄道や平成筑豊鉄道で実証実験が行われたほか、西鉄は2021年3月からメイン路線の大牟田線で、土日祝日にサイクルトレインを運行している。

JR九州の実証実験は、筑肥線の筑前前原駅から唐津駅の間で行われ、7つの駅で乗り降りすることができる。料金は、運賃に加えて実質500円。事前の予約も不要だ。

愛車とともに…鉄道の利用促進と地域活性化に期待

この日、初めてサイクルトレインを利用したという糸島市の黒木さん。趣味の自転車でリフレッシュしようと愛車とともに乗り込んだ。黒木さんの目的地は…。

黒木健史さん:
終点の唐津まで行って、唐津城とか回って来ようかなと思います

筑前前原駅を出て約40分、目的地の唐津駅に到着。唐津をはじめて訪れたという黒木さん。愛車に跨り、駅から観光をスタート。颯爽と市内を走ること約30分、目的地の唐津城が見えてきた。

黒木健史さん:
レンタサイクルじゃなくて、自分が気に入っている自転車で、観光ができるっていうのは気持ちが良いですよね。自転車に乗るのも好きなんですけど、電車で旅をするのも好きなので、楽しみも倍増する感じです

利用客の評判も上々だった、サイクルトレイン。鉄道と自転車を組み合わせた新しい旅の形が定着すれば、JR九州にとっても、糸島市や唐津市にとってもメリットがある。

JR九州 佐賀鉄道事業本部・河野和久さん:
唐津市、糸島市、両市とも、とても魅力あふれるスポットがたくさんありますので、今回のサイクルトレインを通じて、街の活性化にも役立てばと思っております

期待が高まるJR筑肥線のサイクルトレインは、2023年1月14日まで、週末と祝日に1日3往復運行される。

鉄道の利用促進と地域の活性化にもつながる、新しい旅のスタイルに期待が寄せられている。

(テレビ西日本)

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