死刑執行の前日に録音された元死刑囚の肉声。

元死刑囚(死刑執行の前日):
朝ご飯はぎょうさん食べました。完食しました。

10月21日に開かれた裁判で証拠として提出された。「死刑執行を当日に知らせるのは違法」だとして国を訴えている死刑囚2人。

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訴えによると、法務省は死刑の執行について、当日の1~2時間前になって初めて本人に知らせているという。

「笑って別れましょう」2日後に死刑執行の死刑囚の肉声

提出された録音テープは1955年、当時の大阪拘置所の所長が録音したもの。強盗殺人の罪で死刑が確定した元死刑囚の肉声。

刑の執行を2日前に告知され、前の日に姉と面会する様子などが収録されている。

元死刑囚(死刑執行の前日):
姉さん、もう泣かんで、笑って別れましょう。長い間ありがとうございました。どうかお母さんにも、よろしく申してくださいね。そして子供のこと、くれぐれもお願いします。

国側は「当日より前に告知すれば大きな苦痛を与える」などと主張。一方、原告側の弁護団は「前もって告知されたことで実現した死刑囚の交流を伝え、国に反論したい」としている。

(「イット!」10月24日放送分より)