2022年10月、古い列車が石川県小松市の市街地をトラックで運ばれていた。この日は10月14日。そう!日本で最初に鉄道が開通した日からちょうど150年の記念すべき日。なぜ、列車がトラックで運ばれていたのか?
トラックで運ばれていた列車は何?
この記事の画像(9枚)石川県小松市尾小屋町(おごやまち)。クレーンでつり上げられているのは、古い鉄道の車両。
かつて、鉱山で栄えた尾小屋町と小松市の中心部を結んでいた尾小屋鉄道の車両だ。なぜ、そんな古い車両を運び出すのだろうか?
地元の鉄道愛好家 岩谷淳平さん:
2022年8月4日に小松市で大雨がありまして、約20センチほど水がついたらしいんです。
いまから45年前に廃止になった尾小屋鉄道。その後、東京大学鉄道研究会のOBたちが一部の車両を買い取り、定期的にエンジンを動かして保存してきた。
動体保存してきた尾小屋鉄道の車両が浸水
しかし、その車両が2022年8月に発生した大雨で浸水。地元の鉄道ファンの岩谷さんと協力して、被害の状況を確認しやすい場所まで移動をさせることにしたのだ。
岩谷淳平さん:
この列車は、廃止になった昭和52年から何も手につけていない、当時のままで今にいたっている、言わば「タイムカプセル」みたいなものです。
岩谷淳平さん:
湿気や経年劣化でどこまで車両が傷んでいるのか、それをチェックする必要がある。
約2時間かけてトラックに乗せられた2つの車両。
岩谷さんは今後、被害を確認・修理し、小松市のPRに活かしていく方法を研究会と相談していく予定だ。
(石川テレビ)