北海道・上川郡にある天人峡温泉。

秋には色とりどりの美しい景色が広がり、日本で最も早く紅葉を見られることで知られているが、道の途中、観光客が驚いたように見上げる場所がある。

この記事の画像(11枚)

観光客A:
お化け出るんじゃないか。

観光客B:
ただのおんぼろホテルみたいな…廃墟。

自然豊かな地にそびえたつ“廃墟ホテル”
建物近くの歩道にはガラスが飛び散り、危険な状態となっている。

さらに奥へと進むともう一軒のホテルがあるが、こちらには粉々になった外壁のようなものが落ちているのも見てとれる。

実はこの2軒のホテル、相次ぐ災害などの影響で、2012年に一軒が廃業。
その6年後にはもう一軒も財政難に陥り、現在2軒の“廃墟ホテル”が残されたままとなっているのだという。

荒れ放題のホテル 何者かが侵入の形跡も…

そんなホテルだが、外から内部を覗くと、何者かが入った痕跡も。
壁には無数の落書きがあり、テーブルは投げ出され、割れたガラス窓から飛び出してしまっていた。

「イット!」の取材班が翌日にこのホテルを再び訪れると、気になる変化が…

前日に訪れた際はロープで固く結ばれていた扉が、なぜかロープが解かれ開いた状態に。
さらに、前日にはなかった椅子が倒れていた。

取材班が離れた後、何者かが侵入したのだろうか。

町は廃墟ホテルを撤去したい考えだが、撤去費用が10億円以上かかるという。


東川町・松岡市郎町長:
この予算をどう確保するかということが非常に大きな課題で、なかなか手が付けられない。

費用の負担先が定まらない中、どう対処するのか。自治体は頭を抱えている。

(「イット!」10月7日放送分より)