京都大学大学院の研究チームが開発したアンドロイド…その名も「ERICA(えりか)」。 「ERICA」は、人が笑ったときに、適切なタイミングと適切な種類の笑いを判断して、一緒に笑うことができる。さらに、「空気を読む」ことまでできるという。そんな世界初の機能を備えた「ERICA」と会話をしてみた。

いろんな笑いに対応する…社交的なアンドロイド

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開発されたアンドロイド・ERICA:
いいですね、ハハハ

“社交的な”笑いの会話を、研究チームの京都大学大学院情報学研究科・井上昂治助教が試みると…

京都大学大学院情報学研究科・井上昂治助教:
一晩で勉強したのに、テストに合格しちゃったんです、ハハハ 

開発されたアンドロイド・ERICA:
 
ハハハ

続いて「大笑い」の会話を試してみると…

 京都大学大学院情報学研究科・井上昂治助教:
一夜漬けで勉強したんですけど、試験は次の週ですって言われて…試験の日を間違えちゃいました。ハハハ

 開発されたアンドロイド・ERICA:
アハハハ、そうなんですね(大笑い)

 ERICAは人が笑ったときに、適切なタイミングと適切な種類の笑いを判断して、一緒に笑うことができる。さらに…

“笑えない”会話をしてみると…

京都大学大学院情報学研究科・井上昂治助教:
0点を取っちゃってとても悲しかったです。ハハハ

開発されたアンドロイド・ERICA:
うん、残念でしたね

このように、笑ってしまうと相手を傷付けてしまいそうなときは「空気を読んで」笑わないのだ。これまで、iPhoneに搭載されている「Siri(シリ)」など聞かれたことに対して適切に答えるAIはありましたが、ERICAのように人の笑いに応じて適切に笑い返すことはできなかった。

■より人間らしい「共感できる」アンドロイドの開発を目指して

 研究チームは今後、より人間らしい「共感できる」アンドロイドの開発を目指している。

京都大学大学院情報学研究科 井上昂治助教:
「人間にしかない温かさをを将来的にロボットが担えるようになっていく。人間関係、共感などが必要になってくると思っている

■記者もERICAと「自虐的」トーク

 最後に記者もERICAと話してみると…

記者:
寝坊してちょっとだけ遅刻して、上司にばれないと思って黙ってたんですけど…さっきバレて、めちゃくちゃ怒られて、すごく気分が悪いです。ハハハ

開発されたアンドロイド・ERICA:
(少し間があって)…残念でしたね

記者:
いまのは笑ってなかったですね。会話の内容がちょっと自虐的になると笑わないんですね」

開発されたアンドロイド・ERICA:
うん

記者:
すごいですねエリカさん

 アンドロイドと食卓を囲み、談笑する。そんな未来が目の前まで来ているのかもしれない。

(関西テレビ「報道ランナー」9月28日放送)

関西テレビ
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