参加者募集の倍率50倍以上…。名古屋で真夜中の地下鉄を舞台に初めて開催された「夜間トンネルウォーク」に、参加したファンが大興奮となった。線路を洗浄するレアな車両も登場で、眠気も吹き飛ぶ夜のイベントを取材した。

地下鉄版ドクターイエローなど“レア感”満載で参加者大興奮!

あたりは真っ暗の午前1時。名古屋市営地下鉄・鶴舞線の原駅にヘルメットをつけて集まった人たち。この日のイベントは真夜中から始まるにもかかわらず、3600人以上が応募。見事抽選で選ばれた65人が参加した。

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参加者たちはホームからそのまま線路に入り、ヘッドランプをつけて真っ暗なトンネルの中に。線路脇の狭い通路を一列になって歩いていく。

これは、終電のあと地下鉄のトンネルを探検するイベント「夜間トンネルウォーク」だ。名古屋市の市営交通100周年を記念して開かれ、市民が開業後のトンネルに歩いて入るのは、1957年の地下鉄開業以来初めてだという。

駅までの距離を示す標識や、運転手に知らせる信号設備。どれも普段は間近で見ることは決してできない鉄道ファン垂涎のものばかり。

車窓からも見える文字は「ゼロ」ではなく、アルファベットの「O(オー)」。電車が駅に近づく際に、運転手がアクセルを「OFF」にする目安の標識だ。

参加者はこうした地下鉄のマニアックな裏側を学びながら、真っ暗なトンネルを隣の平針駅まで往復1.8kmをウォーキング。

イベントの参加者A:
自分はどっちかというと鉄道関係で大興奮しているので、眠気はすっ飛んだかなって感じです

30分ほどかけて到着した平針駅で待っていたのは黄色い車両。線路のズレなどをレーザーを使って測定する、いわば「地下鉄版ドクターイエロー」だ。

ほかにも線路を高圧の水で洗浄する車両など、とてもレアな特殊車両に参加者は大興奮。午前3時前という時間にもかかわらず、参加者は時間も忘れて写真を撮っていた。

イベントの参加者B:
あっという間に過ぎてしまったので、眠くなることもなく今日のイベントを最後まで楽しむことができました

イベントの参加者C:
すごく楽しかったですね、普段見られないところが見られて良かったです

(東海テレビ)

東海テレビ
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