2022年2月、北海道札幌市の最大積雪は133センチ。記録的なドカ雪で、市民は家や生活道路の除雪に追われた。

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その影響か、まだ冬の気配がしないうちから、除雪機や融雪機が品薄状態になっている。ホームセンターでは例年にない異変が起きていた。

なぜ?夏に売れた除雪機 すでに入荷未定の状態に

ジョイフルエーケー 大麻店 渡辺直樹さん:
除雪機はほぼ完売。去年だと8月の時点で1台くらいしか売れていなかった。今年は100台以上売れている状況

2021年の夏、たった1台だった除雪機の販売数は100倍以上に伸びていた。在庫はすでに残り5台。どうすれば手に入るのだろうか?

ジョイフルエーケー 大麻店 渡辺直樹さん:
2月の大雪で事前に準備される方が増えた。新型コロナウイルスの影響で半導体不足になり、部品供給が少なくなってしまっているので、限られた台数しか生産できない

半導体不足で除雪機の生産が増やせない中、大雪を経験し冬の準備を早めにする人が増えていた。

ジョイフルエーケー 大麻店 渡辺直樹さん:
今のところ、入荷未定としか言えない。メーカーの追加生産ができればの話になってしまう

融雪機も飛ぶように売れ…狙い目は「移動型」

雪を溶かして処理する融雪機。こちらも飛ぶように売れていた。

ヒルコ 林山都 代表:
埋設型の融雪機。今年はもう完売している。出荷待ち、工事日待ちの状況

地中に埋めるタイプの融雪機は100万円から。このメーカーは2022年に約200台を生産した。例年より2割ほど生産台数を増やしたが、埋設工事の予約が殺到し、すでに受け付けを締め切っている。

「埋設」型ではなく「移動」できるタイプの融雪機は…。

ヒルコ 林山都 代表:
移動型融雪機はこれから出荷する状況。まだ80台ほどある。除雪機で排雪する場所がないといった問題もあるが、溶かしてそのまま流せる

移動型の融雪機はまだ在庫に余裕があった。価格は30万円台で、2022年は180台を生産。100台が予約済みで、残る80台をこれからホームセンターなどに出荷する予定。

今年は全国的に雪が多い? 冬の準備は早めに

大雪の影響は他の商品にも及んでいる。

ヒルコ 林山都 代表:
エアコンの室外機カバーユニット。エアコンをつけているお客さまは少なかったが、最近は増えてきた。雪で埋もれたり、壊れるケースが問題になっていた

エアコンの室外機が大雪で故障するケースが増えていて、販売数が2021年の倍になったカバーユニットも(10万7800円~)。

ドカ雪の影響で、今シーズンは例年よりも冬の準備が早いようだ。

2022年は冬型の気圧配置が強まり、全国的に雪が多くなるとの予想もある。購入を考えている方はぜひ、早めに準備を進めた方がよさそうだ。

(北海道文化放送)

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