愛媛有数の茶どころ・四国中央市新宮町で、ふるさとにUターンした地域おこし協力隊のメンバーがいる。若者の力も加わって、お茶だけではない新たな魅力が生まれている。

「観光を作るのは地元の人」

名護谷希慧アナウンサー:
新宮の公民館に来ています。ちょうど今、協力隊の方が活動をしているそうです。このお部屋なんですが、皆さんマットを並べて体を動かしています

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大廣将也さん:
大きく吸って…細く長く吐ききります

8月から新宮公民館で始まったのが、ヨガの呼吸法を取り入れたストレッチ教室。4月に地元の四国中央市にUターンし、地域おこし協力隊となった大廣将也さん(26)が企画した。

大廣将也さん:
最初はヨガって聞くと、町民の方はご高齢の方が多いので、抵抗感というか自分たちにできるのかって不安があったみたいなんですけど。最近は来られている方が口コミで広げてくださっている

教室の参加者:
普段そんなに運動もしてないので、こういう時間を持ててよかったです

教室の参加者:
体が軽うなる。1人では無理なんよ。こういう機会を利用して、みんなと一緒にできるのは全然違うねぇ

大廣将也さん:
僕自身、本当に初心者に近いんですけど、来てくださる方は先生って呼んでくれて、9月で終わりと思ってたんですけど、最近はヨガの資格をとるかどうか悩んでます(笑)

街の人の後押しで、大廣さん自身もレベルアップの予感。

名護谷希慧アナウンサー:
どうして地元で協力隊をしようと?

大廣将也さん:
もともと観光業で働いてたんですけど、コロナ禍でなかなか仕事が思うようにいかなくなって。外から来てくださった方に伝えられる本当の思いだったり、言葉の重みも地元の方が強いと思うので、地元の観光は地元の人間が頑張っていくべきだなと

”隠れ名水”を広めたい 自然の中でヨガ

ふるさとを盛り上げたいと力を注ぐ大廣さん。道の駅「霧の森」から車で5分ほど先にある「ぜひ見せたい」というスポットに案内してもらった。

大廣将也さん:
こちらが「ブナの活き水」です。奥にブナの原生林がありまして、そこを水源としている水を市民の方も飲めるようにと引いてきた場所になります

新宮の名水「ブナの活き水」。かつて水道が整備される前には、家庭での洗濯や料理など日常生活で使われていた天然の湧き水で、今も自由に持ち帰ることができる。

名護谷希慧アナウンサー:
苔があって、雰囲気がある。冷たい!気持ちいいですね

大廣将也さん:
夏でも冷たい水が出ているので。市民の方でもなかなか知らない「隠れスポット」って勝手に呼んでます

「隠れ名水」を守り広めたいと、大廣さんはこの場所でもヨガ教室を開いている。

大廣将也さん:
自然の中で見たり、聞いたり感じるもの全てで五感をリセットしてもらって、また日常生活に戻っていただけたら

月1回開催 地元の味を楽しめる食堂

名護谷希慧アナウンサー:
にぎやかな声がしていますね

大廣将也さん:
今日は「わくわく食堂」のお母さんたちが準備をしてくださっています

新宮わくわく食堂・鈴木秀明代表:
地域のおばあちゃんたちがボランティアでやっている食堂で、子どもたちに来てもらえたらいいなという場所です

4年ほど前にスタートした「わくわく食堂」。地元のお母さんたちが1カ月に1回のペースで手作りご飯を振る舞っている。

わくわく食堂のメンバー:
大根の油炒めです、大根菜。地元のキュウリで作った辛子漬け。これも地元でとれたミニトマト

食材は自分たちで育てた地元の旬の野菜ばかり。

わくわく食堂のメンバー:
楽しいです。今はコロナ禍で外へも出られないし、家でじっとしていることが多いんですけど、これがある時はみんな楽しみに

わくわく食堂のメンバー:
この予定が組まれたら、その日に向かって皆さん「もう何日したら」って、ワクワクしている

山菜うどんにちらし寿司…調理に挑戦

名護谷希慧アナウンサー:
大廣さんも一緒にご飯作りを?

大廣将也さん:
初めてです。いつもは食べさせたもらってばかりで

わくわく食堂のメンバー:
帽子が曲がっとる。男前が台無しになりよるよ

名護谷希慧アナウンサー:
お母さんですね、本当に

元気で楽しいお母さんたちがこの日作ってくれたのは…。

名護谷希慧アナウンサー:
ボリューム満点で彩りがとってもいいです

春に採って塩漬けしておいたワラビやゼンマイなどを載せた山菜うどんに、大廣さんもお手伝いしていたちらし寿司。旬の野菜のおかずが6品に手作りの蒸しパンまで。これだけそろって、何とたったの500円。

山菜うどん、ちらし寿司、旬野菜のおかず6品、手作りの蒸しパン…ボリューム満点で500円
山菜うどん、ちらし寿司、旬野菜のおかず6品、手作りの蒸しパン…ボリューム満点で500円

名護谷希慧アナウンサー:
山菜の食感がシャキシャキでいいです。ほんのり甘い味付けで、すごく優しいダシが麺にからんでいて、ほっとする味ですね

わくわく食堂のメンバー:
みんな「いつするん、いつするん」言うて待ってくれよる

わくわく食堂のメンバー:
私たちが楽しかったら来てくださった人たちも楽しいし、地域の人たちも楽しんでくださる

大廣将也さん:
わくわく食堂のお母さんたちがいつも応援してくださる姿を見て、僕も頑張ろうと思えて。今後は一緒に地域を盛り上げていけるよう、頑張っていきたいと思っています

(テレビ愛媛)