関係認めた議員は、半数近い179人

旧統一教会との関係をめぐり、自民党はアンケート調査の結果を発表した。一方で関係者に取材すると、簡単には関係を断ち切れない現状があることも分かってきた。

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自民党・茂木幹事長の会見:
結果を重く受け止めてます。率直に反省し、今後は旧統一教会と一切関係を持たないことを党内に徹底していきます

自民党の茂木幹事長は9月8日、旧統一協会との関係について所属議員に報告させた「アンケート調査」の結果を公表した。 その結果、関係を認めた議員は全体の半数近い179人と判明した。またその9割が「旧統一教会関連」との認識がなかったという。

自民党・茂木幹事長の会見:
何らかの接点があったか、全くなかったに関わらず、今後は一切関係を持たないという党の方針を遵守して行くことが大切だ

「反共産主義の運動をしていれば、ぶちあたる」

しかし、この自民党が示した方針に困惑する党員もいる。現在、落選中の長尾敬 前衆院議員だ。

長尾敬 前衆院議員:
私も組織人なので党の決定には従わないといけない。同時に今回の決定を受けて、現場で有権者と接して行く中で、どうそれを履行していいか少々困惑している

2009年に民主党から出馬し初当選した長尾氏は、その後、安倍元首相から直接誘いを受けて自民党に所属を変えた。安倍元首相の銃撃事件後には、自身も旧統一教会の関連団体(平和連合・女性連合・勝共連合・勝共UNITE・UPF・世界日報社)の会合に参加していたことなど、関係があったことを公表した。

長尾敬 前衆院議員:
反共産主義の思想を持っておりますので、そういう運動していれば、自然と誰もがぶちあたると思う

見極めの難しさ…関係断ち切る”法的根拠”がほしい

(Q. 霊感商法問題は?)

長尾敬 前衆院議員:
承知していました。きっちり反省するところは反省されて、自浄作用を働かせて、社会的問題にならないように被害者が出ないように、努力していたのかなと思っていた

次の参議院選挙には出馬する意向だが、これまでも旧統一教会の信者から選挙活動の応援を受けることもあった経験から、その見極めの難しさを指摘する。

長尾敬 前衆院議員:
色んな方が出入りするので、一人一人に「どのような宗教を信仰していているのか?」と聞かないといけないのか。それぞれの人が信じているものについて、人権侵害に…私が先方の心を傷つけてしまうことがあるのではないか。そう思うと、どう現場で対応していいか少々困惑している

長尾氏は関係を断ち切る”法的根拠”がほしいと訴える。

長尾敬 前衆院議員:
反社会的団体とは何ぞや、そして社会的に排除するための法律をつくるべきだと思います。まずはそこからです

自民党元職員が内情明かす「“選挙に弱い”が漬け込まれる」

一方、旧統一教会と選挙活動の関係についてはこんな証言も。近畿地方のある自民党府県連で、数十年間にわたり職員として働いていた男性に話を聞くことができた。

自民党府県連の元職員:
国会議員の事務所は選挙前になると必ず、ほとんどの事務所には電話はいっていた。普段付き合いがないのに、選挙になったら急に「手伝うことありませんか」というのは統一教会だけ

信者たちは、有権者に電話をかけて自民党候補への投票を呼びかける「電話作戦」に協力していたという。

自民党府県連の元職員:
10人くらいいたうちの3~4人が、統一教会の人単独ではなく複数で来られる。(団体名を聞くと)「家庭連合」とおっしゃっていた。自分も名称変更は知らなかった

さらに、旧統一教会側が近づく候補者には“ある特徴”があったという。

自民党府県連の元職員:
弱い候補者に受け入れてもらいやすかったんで、そういうところに集中していた。 しつこい、毎日のように「何かありませんか」って選挙事務所にかかってくる。新人だったり、普段から選挙活動していなくて、手伝ってくれる人が少ない”弱い候補者”や“比例でしかひっかからない候補者”は、結構すぐ頼んでいた

選挙に弱い、という所に漬け込まれる状況だったということだ。 これまで旧統一教会に選挙で長年"お世話”になっていた現実…。自民党はその関係を本当に断ち切ることができるのか。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年9月8日放送)