佐賀・唐津市の離島に7月、手軽に豪華なキャンプが楽しめるグランピング施設がオープンした。海を一望できる絶好のロケーションで、“非日常体験”を楽しめる。
玄界灘を一望できるグランピング施設
川野優也アナウンサー:
唐津市呼子町の港を出発して、船で15分。近づいてきました。あちらが松島です
玄界灘に浮かぶ小さな離島・松島。透き通る海に、新鮮な食材。島の魅力を凝縮して楽しめる施設が完成した。
海士・宗秀明さん:
グランピング施設があることで、松島を知ってもらうきっかけになる
この日は、親子3人が島を訪れた。
子ども:
すげ~
母親:
えーめっちゃよくない?
グランピング施設「ON THE CLIFF(オン ザ クリフ)」。7月オープンし、宿泊は1日1組限定。
バーベキューでは、島でとれたばかりの魚や貝、野菜が味わえる。
子ども:
ご飯もおいしくて楽しいです。アワビを初めて食べたけど、おいしかったです
母親:
景色がすごく良くて、佐賀県にこんなところがあるのかというのを初めて知った
宿泊場所の中は、エアコンが完備されているため涼しく快適な温度に。ドーム状のテントになっていて、玄界灘を一望しながらくつろぐことができる。
「新しい産業で松島を活気づけたい」
島で生まれ育った経営者の宗秀明さん。6年前に脱サラし、今は海士として、サザエやアワビをとって生計を立てている。
しかし、温暖化などの影響で近年は漁獲量が減少。危機感を覚えたのが施設を作ったきっかけ。
海士・宗秀明さん:
海のものが減って、とれるものが減って、生活も苦しい感じ。漁業以外でも何か産業を作りたいと思って
施設を作ったのは山の中腹。クラウドファンディングなどで費用を集め、約3年かけて完成させた。利用客は、シュノーケリングなども体験できる。
(Q.海の中どうですか?)
子ども:
気持ちいいです。思ったより深くて、青い魚がいっぱいいた
水深は約4メートル。水中の世界は、透明度抜群。
父親:
めちゃくちゃ気持ちよかった。日本の海じゃないような。無心で見ていられる感じで、とても楽しかった
海士・宗秀明さん:
自然もあるし、島全体が1つの家族のように仲良くて。時間がゆっくり流れている。それを実感したときはいいなと思う
松島の人口は約50人。スーパーもコンビニも、信号機も病院もない。今回完成した施設には、自然豊かな松島ならではの体験を提供して、島に活気を与えたいという思いが込められている。
海士・宗秀明さん:
松島の良さを感じてもらう。島の人も一緒に楽しめるような施設にしていきたい。それが、島が元気になることにつながればいいなと
(サガテレビ)