8月の臨時国会を欠席したNHK党のガーシー参院議員が、秋の臨時国会も欠席する意向を示す一方で、来年の通常国会に向けて、「世論が味方すれば日本に帰りたい」と話していることがわかった。

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在しているガーシー氏は、7月の参院選で当選したものの、8月3日から5日に開かれた臨時国会を欠席した。

NHK党の立花党首は国会閉会後にドバイに渡航し、ガーシー氏と面談。関係者によると、ガーシー氏はこの場で、日本に帰国して秋の臨時国会にも出席する意思がないことを立花党首に伝えた。議員辞職はせず、国会や委員会に出席しない形で、調査活動などを行いたいとの意向を示したという。

一方で、ガーシー氏は来年の通常国会の出席について立花党首に対し、「世論が味方すれば通常国会までに日本に帰りたい」との考えを伝えた。ガーシー氏の国会欠席をめぐっては、NHK党が提出した海外渡航届が、参院の議院運営委の理事会で認められなかった。

国会法では、議員が「正当な理由がなく」欠席を続けた場合、「懲罰委員会に付する」と規定していて、ガーシー氏が秋の臨時国会の召集に応じなかった場合は、議員としての地位を失う「除名」も含めた懲罰が科される可能性がある。

政治部
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