炎天下の車に子供が置き去りになる痛ましい事故が、毎年のように起きている。

自動車部品メーカーがドライバー2652人へ行った調査では、「過去に子供だけを残して車を離れた経験があるか」という問いに対して、約3割にあたる768人が「ある」と答えた。
その中で18人が、「子供が乗っていることを忘れて車を離れていたことがある」と回答している。

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2020年6月には、父親が8歳の長女を小学校に、2歳の次女を幼稚園に送迎するはずが、次女を送り届けるのを忘れるという出来事が起きた。
7時間後、長女の迎えで小学校に到着した際、初めて父親は次女の存在に気づいたが、すでに心肺停止の状態で、その後、病院で死亡が確認された。
父親は次女を車に残したまま自宅でテレワークをしており、調べに対し「保育園に預けたつもりだった」と供述した。

この事件も、子供が車内に乗っているのを忘れていたケースの一つとされている。

こういった状況について、社会行動学が専門の新潟青陵大学大学院の碓井真史教授は、「最愛の子供の送り迎えが毎日のルーティンだとしても、疲れや睡眠不足などで忘れてしまうことはあり得る」と言う。

車内に子供を置き去りにしてしまうことは、誰にでも起こり得るということだ。

2025年の実用化を目指して愛知県のメーカーが、センサーで車内の動きを感知してスマホなどに通知するシステムの開発を進めるなどしていて、将来は機器による対策も実現しそうだ。 

しかし、実用化に至っていない今の段階でできる対策として、碓井教授は“その日に絶対に必要なもの=例えば会社の書類や財布など”を、後部座席に取り付けてあるチャイルドシートの横に置いておくことが有効としている。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月4日放送)