群馬県伊勢原市で国内最高となる41.8℃を記録するなど、5日は関東地方で40℃超えが相次いでいるが、原因は背の高い高気圧、南高北低の気圧配置、フェーン現象、高温都市からの熱輸送、そして地球温暖化などの複合パターンだ。

高気圧の中では空気が下降するが、下降する時に温度が上昇する。東日本は高気圧が2枚重ね状態で、地上から上空高い所まで背の高い高気圧に覆われ、上空の高い所から空気が下降するため、それだけで暑くなる状況だ。

さらに、南に高気圧、北に前線と低気圧という気圧配置になっていて、気温が上がるパターン。

このほか、風が山を越える際に気温が上昇するフェーン現象や、都市の熱を風が運んだことも高温になった要因。特に、八王子や青梅、鳩山、熊谷、前橋、伊勢崎、桐生などは、東京や横浜などで発生した都市の熱が東京湾や相模湾などからの風によって運ばれたエリアだ。

この暑さは5日がピークだが、6日も甲府や静岡で39℃、さいたま、熊谷、前橋などで38℃、東京37℃の予想。
(フジテレビ気象センター 三井良浩)

三井良浩
三井良浩

気象キャスター、プロデューサーを経て、2024年にフジテレビを定年退職。現在、フジテレビ気象センターでシニアエキスパート勤務。モットーは、災害から国民の生命と財産を守るための情報を届ける。気象予報士。