8月に入ると全国的に最高気温35度以上の猛暑日が続き、一気に“危険な暑さ”を感じるようになった。熱中症警戒アラートが発表される地域も増え、日中は外出を避ける人も多いことだろう。
また新型コロナの第7波が到来したことで、出社勤務からテレワークに戻った人もいるかもしれない。熱中症は室内でも起きるため、エアコンを使う頻度も格段に増えたのではないだろうか。
そうなると気になるのは、エアコンによる電気代だ。実は、使い方によっては節約できるのだ。編集部で過去にお伝えした内容を再構成して、あらためてお得な“真夏のエアコンの使い方”を紹介したい。
「つけっぱなし」と「こまめに消す」どっちが得?
経済産業省・資源エネルギー庁によると、真夏のピーク時の消費電力の約6割はエアコンが占めるといわれているため、光熱費が心配と感じている人も少なくないのではないだろうか。
こうした中、パナソニックは、真夏におけるエアコンの「つけっぱなし運転」と「こまめに消す運転」の光熱費の違いについて、独自の実験結果をもとに検証し、その結果を2021年7月9日に公表した。
パナソニック独自のアルゴリズムを用いて、同じ外出時間でも外気温条件によって帰宅時の運転の消費電力が異なることに着目したシミュレーションを行った結果、外気温が35度以上の“猛暑日”のような場合は、室温が上昇しやすいため、「つけっぱなし」運転がお得。
30度程度までであれば、室内温度がそこまで上がらないため「こまめに消す」運転の方が電気代の節約につながることが分かった。

ただし、今回のシミュレーション結果は、断熱性の高い住宅を想定していて、実際の電気代は、住宅の断熱性能やエアコンの設置環境などによって異なるという。