8月3日、2022年で13回目の猛暑日となり、年間の猛暑日の史上最多記録タイとなった東京都。
厳しい暑さが続く中、子供達の服装を巡ってある論争がありました。
それは…シャツをズボンに“イン”するか?“アウト”するか? 

事の発端は、こんな注意喚起のツイートでした。

「シャツインの伝統は尊重しますが選手に何かあってからでは遅い」

暑い中シャツをインして運動をすることで、熱中症の危険が増すというのです。
そんなツイートから巻き起こった「#シャツアウトアクション」、本当にシャツの裾を外に出すと、涼しくなるのでしょうか?
めざまし8が実際に検証してみました。

【検証】シャツインとシャツアウトどっちが涼しい?

元気に外で運動する子供たち。
サーモグラフィーで、シャツの裾をズボンの中に入れた“イン”の場合と、入れない“アウト”の場合で運動後の温度を比較したところ…、

シャツ“イン”と“アウト”の場合の、運動後の温度を比較
シャツ“イン”と“アウト”の場合の、運動後の温度を比較
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“アウト”の児童が、”イン”の児童よりも表面温度が低くなっていることが分かりました。

シャツイン・シャツアウトをしているそれぞれの子供たちに話を聞くと…

【シャツアウト派】
Q.シャツアウトする理由は?
「暑いから!空気が(服の中に)敷き詰められちゃうから、熱が生まれる」
「(暑いからコーチから)出せって言われる」

【シャツイン派】
Q.シャツインする理由は?
「学校では入れなきゃ怒られます。(今入れてるのは)いつも入れてるから」

取材させてもらったサッカーチームでは、シャツを出すよう指導していると言いますが、シャツを入れるよう指導する学校などもあるということです。

では、”体操着”ではなく“普通の服”ではどうでしょうか?
運動したあとに、どれぐらい温度に違いがでるのか、みてみることにしました。

実際に、堀池亮介アナウンサーがシャツを入れた状態と、シャツを出した状態で運動。サーモグラフィーの色を比べてみると、シャツアウトの方が青い部分が多いことがわかりました。

シャツインは“ダウンジャケット”?医師が指摘する危険性

熱中症対策としてシャツアウトは効果的なのか。熱中症に詳しい犬飼公一医師に伺うと…

熱中症予防啓発ネットワーク・代表 犬飼公一 医師:
シャツをインして運動するっていうことは、シャツと体の間にすごく熱がたまってしまっていて、言うなればダウンジャケットのようなものを着て運動している、っていうことと同じような状態になってしまうわけなんです。
シャツを出すことで、汗を蒸発させやすくするメリットがあるんですね。
しっかりと空気を出すための道(開口部)をつくっておくのが、熱中症の予防にもつながっているんだと思います

この夏、外出する際は、”シャツアウト”試してみてはいかがでしょうか。

(めざまし8 「#NewsTag」8月4日放送)