アウトドアでは不快な害虫に悩まされることも多い。対策の1つとして「虫よけ線香」を活用する方法があるが、海外から“逆輸入”された商品が販売されているのをご存じだろうか。

それが「モンスーン」という虫よけ線香。アース製薬(本社・東京都)の連結子会社、アース(タイランド)株式会社で販売し、現地タイでは線香カテゴリーで売り上げ1位を記録したという、いわゆる“逆輸入”商品だ。※2021年1月~4月の売上実績。

モンスーンのパッケージ(提供:アース製薬)
モンスーンのパッケージ(提供:アース製薬)
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モンスーンは屋外用虫よけ線香で100巻入り。1巻の燃焼時間は約7時間(燃焼時間は使用環境により異なる)。ユスリカ、アブ、ブユ(ブヨ)を忌避するという。パッケージには力強さのシンボルとしてトラのイラストを採用している。想定価格は1380円(税込)で、7月1日からオンライン限定の予約販売を開始した。※予想以上の反響で現在新規注文は一時ストップ。再入荷へ向け、調整しているという。(8月1日時点)
 

アウトドアの「虫さされ」対策に…熱帯気候であるタイに注目

タイ発ということだが、日本の一般的な虫よけ線香とはどんな違いがあるのだろう。気になることを、アース製薬の担当者に聞いてみた。


――モンスーンを逆輸入販売する理由を教えて。

アウトドア時の不安や心配ごとの1つに「虫さされ」があり、アウトドアを楽しむためには虫対策が非常に重要です。対策の1つに虫よけ線香がありますが、使用するお客様からは「燃焼時間が長いものが欲しい」「1度に複数箇所で使用するため容量が多い商品が欲しい」といった声が上げられています。

そこで当社は、虫に悩まずアウトドアを快適に楽しんでいただきたいという想いから、熱帯気候の東南アジアに属するタイにおいて売上実績がある100巻入りで大容量の虫よけ線香に着目しました。

100巻入りの大容量となっている(提供:アース製薬)
100巻入りの大容量となっている(提供:アース製薬)

――そもそもタイで販売したのはなぜ? 

(タイでは)線香の使用頻度が高く、100巻のような大容量が求められているためです。


――モンスーンの使用の流れを教えて。

線香1枚が2巻なので、必ず外して1巻ずつ使用してください。外す時には線香の中心を指で軽く押し、両面から指先でつまみ、軽く上下に動かしながら1巻を引き離します。次に線香の先端部分を下向きにし、先端1箇所だけに点火してください。点火後は炎を消して徐々に燻煙してください。線香よりも大きめの平らな燃えない皿の中に線香立てを置き、線香立ての先端部分に差し込んでください。風通しの良いところで使用する場合は、風上で使用してください。

日本の虫よけ線香とはどう違う?香りはラベンダー

――日本の一般的な虫よけ線香とモンスーンはどんな違いがある?

モンスーンの特長をお伝えします。1巻あたりの燃焼時間が約7時間で、当社国内における屋外用虫よけ線香の中で燃焼時間が最も長いです。また、100巻入りで大容量のため1度に複数箇所で虫よけ線香を利用することが多いアウトドアにおいても、便利にお使いいただけます。香りは、日本でもなじみ深く、タイで最も人気がある「ラベンダーの香り」を採用しています。さらに、人の体やペットにも安全性の高いピレスロイド系の有効成分「メトフルトリン」を最高濃度配合しています。※当社従来商品比


――モンスーンはどのような使用を想定している?

虫に悩まずにアウトドアを快適に楽しんでいただきたいと考えております。

キャンプなどアウトドアでの使用を想定(画像はイメージ)
キャンプなどアウトドアでの使用を想定(画像はイメージ)

――アース製薬ではタイ以外でも虫よけ線香の類は販売している?

100巻商品はタイのみです。「10巻」はカンボジア、ラオスで販売を行っています。


――夏の虫よけで注意してほしいことはある?

夏は川遊びやキャンプ、登山などアウトドアで自然に親しむ機会が増えます。虫よけ線香や虫よけスプレーを使用して対策をしてください。肌の露出に注意をして、白や淡い色の服装を心がけください。



モンスーンはアウトドアでも容量を気にせず、長時間使えるようだ。ユスリカなどの害虫に悩まされている人は一度、熱帯気候のタイで誕生した商品を体験してもいいかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。