紫外線が強い時期は、特に目の日焼けに注意したい。今、薄い色のサングラスが人気を集めている。

サングラスで「目の日焼け」対策

東京都は21日、最高気温が32.8度となった。雲が多めの1日だったが、日差しの強い夏は曇っている日でも日焼けをする恐れがある。

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なかでも要注意なのが目の日焼けだ。はしだ眼科クリニックの橋田節子院長は「曇っている日でも、8割から9割ぐらい紫外線が届いているといわれています」と話す。目が紫外線を浴びることで白目や黒目の部分が傷つき、炎症が起こることもある。ひどくなると、白目の部分が瞳孔にまで入り込み、視力障害を引き起こす「翼状片」という病気になるリスクがあるという。

こうした目の日焼けを防ぐ切り札がサングラスだ。都内の専門店「Zoffグランド東京渋谷店」を訪れると、目の日焼けに悩み、サングラスを求める男性の姿があった。男性は「海に行ってたんですけど、翌日とか目が痛くて。コンタクトしてるんですけどかなり痛いんで、今年は(サングラスを)できるだけ有効活用していこうかなと思ってます」と話す。

薄色でも大丈夫?重視すべきは「紫外線カット率」

店内には濃い色や薄い色などさまざまなタイプのサングラスがあり、コロナ禍だからこそ、売れ筋にある傾向が出ていた。Zoffスタッフの鈴木大喬さんによると、マスクをしても目元が透けて見えるようなサングラスだと怪しく見られないので人気が高いという。

レンズの色が薄いと日焼けを防ぐ効果は下がるのか。実はレンズの色と日焼けを防ぐ効果は関係がなく、紫外線のカット率が重要だ。店には、紫外線カット率99.9%の薄色サングラスがずらりと並ぶ。

透明のメガネも実はサングラス。紫外線を100%カットするというもので、マスクをしていても違和感は全くない。さらに「色が変わるレンズ」のような進化型サングラスもある。室内では透明のメガネだが、外に出ると紫外線の量に反応し、色が濃くなってまぶしい光を調整する。猛暑の影響があるのか、サングラスは予想を超える売り上げで2021年よりも好調だという。

目の日焼けは、肌のシミやソバカスの原因にもなる。目から紫外線が入ることで、肌に紫外線が当たっていなくても、肌も日焼けしやすくなってしまうという。これから本番を迎える夏の紫外線。目にも気をつける必要がありそうだ。

(「イット!」 7月21日放送)