トム・ホーバスヘッドコーチを迎え、若手選手の活躍にも注目が集まるバスケットボール男子日本代表“新生AKATSUKI FIVE”は、7月12日にインドネシア・ジャカルタで開幕した『FIBAアジアカップ2022』を戦っている。
グループリーグC組を2勝1敗で突破し、決勝トーナメントへ。
この記事の画像(8枚)ベスト8進出をかけての相手は、3人のBリーグ在籍選手を擁するフィリピン。FIBAランキング38位の日本に対し、フィリピンは34位。バスケが国技の強豪に対し、負けたら終わりの一発勝負に挑んだ。
ホーバスJAPANエナジー全開! “理想の形”で試合スタート
スタートは#2富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)、#3エヴァンス・ルーク選手(ファイティングイーグルス名古屋)、#12渡邊雄太選手、#17須田侑太郎選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)#19西田優大選手(シーホース三河)の5人。
西田選手のアタックから試合に入ると、須田選手、富樫選手、渡邊選手と3ポイントシュートを沈め一気にペースを掴む日本。
ディフェンスから得点に繋げるという、理想の形で試合に入った。須田選手がこの試合、2本目の3ポイントシュートを決めスタート起用に応える。
また、ここまで3戦スタートを務めたものの、今日はベンチからの出場となった吉井裕鷹選手(アルバルク東京)も第1クォーター終盤には気迫の連続得点。32-16とリードを奪う。
しかし第2クォーター、なかなか得点が決まらない場面でフィリピンが追い上げをみせ、日本はタイムアウトを取る。
トム・ホーバスヘッドコーチから「なぜ強気にいかないのか、もっと強くドライブへ」と厳しい檄が飛んだ。
スタートの5人に戻し試合に入ったところ、富樫選手が3ポイントシュートを沈め、さらに須田選手、エヴァンス選手が得点を重ねる。
渡邊選手も連続でボールをリングにねじ込み、前半は50-34で折り返す。
渡邊雄太の思わぬアクシデントも…日本100点ゲームで勝利
第3クォーター開始3分、渡邊選手が足首の負傷でコートを去る事態に。
その苦しい展開となった場面で須田選手が3ポイントシュートを沈め、張本選手は強気のブロック、冨樫選手が2本連続の3ポイントシュートと、日本の底力をみせる。
フィリピンもシュートの精度を上げてくるが、77-63で最後の10分へ。
フィリピンが得点を重ねるなか、エヴァンス選手がインサイドで繋げる。
西田選手のスティールからの得点、富樫選手がスピードを活かしたかと思うと相手を翻弄するドリブルワークから3ポイントシュートと、フィリピンを突き放しにかかる。
西田選手がリングにねじ込むと、張本選手も3ポイントシュートを決めた。最後は佐藤卓磨選手(千葉ジェッツ)の3ポイントシュートで102-81、ベスト8進出を決めた。
頼れるキャプテン富樫 苦しい時にチームを救う得点力
富樫選手の思い切りの良さが光った。
Bリーグでも輝きを放つそのスピードや強気な3ポイントシュートが日本を救った。この試合は3ポイント5本を含む18得点、6アシストの活躍。存在感をいかんなく発揮した。
準々決勝に進んだ日本は21日(木)にオーストラリア(FIBAランキング3位)と対戦。格上の相手に日本はどう挑むのか。今日のような気迫溢れるプレーを期待したい。
FIBAアジアカップ2022(準々決勝)日本vsオーストラリア
7月21日(木)19:20~21:50 CSフジテレビNEXT(生放送)
7月21日(木)25:05~27:05 BSフジ(録画)