バスケットボール女子日本代表を東京オリンピックで銀メダル獲得に導いた、トム・ホーバスヘッドコーチが新指揮官となりスタートした、新生男子日本代表。

7月1日、3日に行われた『FIBAバスケットボールワールドカップ2023 アジア地区予選 Window3』ではオーストラリアに53-98で敗戦、チャイニーズ・タイペイ戦は89-49で勝利した。

トム・ホーバスHCが新指揮官となった新生男子日本代表(C)FIBA
トム・ホーバスHCが新指揮官となった新生男子日本代表(C)FIBA
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現在日本代表が参戦しているのは、7月12日にインドネシアで開幕した『FIBAアジアカップ2022』。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期となっていたこの大会。日本は予選のグループリーグC組を戦う。

目指すのは「グループリーグ1位通過」

このアジアカップは1997年の準優勝から、メダルに遠ざかっている。

すでに開催地として出場は決まっている来年のワールドカップ、そして2024年のパリオリンピック出場へ向けても1戦1戦が大きな意味を持つ。

若手も多く台頭する“新生ホーバスJAPAN”がどのようなバスケットボールを展開するのか、期待と注目が集まった。

正確無比な3ポイントが武器 期待の新星 富永啓生選手(C)FIBA
正確無比な3ポイントが武器 期待の新星 富永啓生選手(C)FIBA

メンバーは先日のアジア地区予選 Window3でフル代表デビューを果たした富永啓生選手(ネブラスカ大)などフレッシュな顔ぶれも多く、若手を中心とした構成となった。

後半チームに勢いを手繰り寄せた司令塔 富樫勇樹選手(C)FIBA
後半チームに勢いを手繰り寄せた司令塔 富樫勇樹選手(C)FIBA

そこにNBAで活躍している渡邊雄太選手が緊急参戦、東京オリンピック代表メンバーでもある富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)も加わり、楽しみなアジアカップ開幕となった。

グループリーグ1位通過を目指すトム・ホーバスHC(C)FIBA
グループリーグ1位通過を目指すトム・ホーバスHC(C)FIBA

FIBAランキング38位の日本代表は、トム・ホーバスヘッドコーチが目指す「グループリーグ1位通過」へ向けて、初戦を同ランキング68位のカザフスタンと戦った。

スタートに名を連ねたのは、#2富樫勇樹選手、#3ルーク・エヴァンス選手、#12渡邊雄太選手、#19西田優大選手(シーホース三河)、#91吉井裕鷹選手(アルバルク東京)の5人。

3ポイントシュートで勢いをつけた西田優大選手(C)FIBA
3ポイントシュートで勢いをつけた西田優大選手(C)FIBA

西田選手の3ポイントシュートや渡邊選手のダンクシュートなどで、勢いよく試合に入っていく。

しかし積極的なアタックがありながら、なかなか得点に結びつかない時間が続いた。

アシストの光った最年少21歳 河村勇輝選手(C)FIBA
アシストの光った最年少21歳 河村勇輝選手(C)FIBA

河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)のアシストが活きて西田選手のブザービーターで23-22 と最初の10分を終える。

第2クォーターも河村選手のアシストが光った。

張本天傑選手(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)の豪快なアタックでバスケットカウントをもぎ取る場面も。

豪快なアタックを決めた張本天傑選手(C)FIBA
豪快なアタックを決めた張本天傑選手(C)FIBA

渡邊選手もリングにアタックしていくが、カザフスタンも得点を重ね、45-48と3点のビハインドで後半へ。

第3クォーターは富樫選手の3ポイントシュートで流れを手繰り寄せた。逆転に成功すると、河村選手のスティール、富永選手の3ポイントシュートなど、日本を勢い付けるプレーも続いた。

後半は、第3クォーター11点、第4クォーター9点と、カザフスタンを抑えたディフェンスも勝利の要因となった。最終スコアは100-68。初戦を白星で飾った。

「僕は勝ちにいきます」ホーバスJAPANを牽引する渡邊雄太21得点

NBAで活躍中の渡邊選手が、アジアカップからチームに合流した。

この大会に向けてのオンライン会見では「若い選手が多いからといって経験だけで終わらすつもりはないので、僕は勝ちに行きます」と語り、見事チーム最多の21得点で、勝利に導いてみせた。

チーム最多の21得点 格の違いを見せた渡邉雄太選手(C)FIBA
チーム最多の21得点 格の違いを見せた渡邉雄太選手(C)FIBA

若手の選手も多く活躍した試合を終えて、「ベンチの選手がエナジー全開でプレーしてくれた。後半のプレーを前半から、40分通してやりたい」と話した。

世界最高峰NBAという舞台で戦う彼の存在はとてつもなく大きく、そして心強い。そのキャプテンシーで日本を牽引し、また、我々を魅了するプレーを次戦も期待したい。

日本代表は15日にFIBAランキング83位のシリア、17日に23位のイランと対戦する。

FIBAバスケットボールワールドカップ2023
7月15日(金)19:20~21:50 CSフジテレビONE(生放送)
7月15日(金)25:05~27:05 BSフジ(録画)

船岡未沙希
船岡未沙希

東京フイルム・メート フリーランス 実況 インタビュー newsアナ
唐津生まれ魚育ち🐟
バスケと浜田省吾さんをこよなく愛しています✌︎
両膝前十字靭帯断裂→明治大学男子バスケ部主務🏀
スポーツと虎と料理と読書とHUMMERが好き
今年の目標は船舶免許を取ること⛴
私は本物になりたい◎
我が道をゆくがモットー🕶