丁寧なものづくりに精通するプロたちが日本にはたくさんいる。

日本の優れた伝統技術を守りたいと地域活性をする企業に入った鈴木祥子さんは、一般の顧客と職人をつなぎ、フルオーダーでものづくりができるサービス「TSUKURIBA」を立ち上げた。

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そのきっかけを鈴木さんは「母方の実家が着物に使う白生地の問屋をやっていたんですけど、お店をたたんでしまって。ものづくりに対する姿勢だとか、伝統的な技術、文化というものを身近に感じていただけるようなサービスを立ち上げられたらいいなと思った」と語る。

伝統技術でこれまでにない“ものづくり”を

小学校の卒業記念品の木製シャープペンや店舗リニューアル記念のアルミ製プレートなど伝統技術を持つ職人を顧客に紹介し、製作過程をプロデュースする。

愛知県豊川市の創業100年の柔道着メーカー、株式会社タネイ。

柔道着に使われる刺し子織りは、折り目が美しく丈夫。しかし、受注量が減少し、販路拡大という課題を抱えていた。

そんな中、柔道家でロンドン五輪のメダリスト・西山将士さんが「TSUKURIBA」に商品開発を依頼。「柔道に恩返しがしたい」とメーカーとともに刺し子織りのバッグの製作に取り組んでいる。

社長の種井美文さんは「武道関連の製品だけをやっていても少子化で生産量が減ってしまう現実がある。では、次に何をやるのか。チャレンジ精神も必要になってくる」と話す。

伝統技術を使ってこれまでにない商品をつくり、つないでいく。鈴木さんは「ものをつくることの楽しみをもっと多くの人に知ってもらいたい。日本のすばらしい財産だと思うので、守っていくのが私たちの役目だと感じます」と未来を見据えた。

TSUKURIBA:
https://www.tsukuriba.net/

「フューチャーランナーズ~17の未来~」
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