スキーのオフシーズンとなる、春~秋の「グリーンシーズン」。誘客のため、スキー場はあの手この手で工夫を凝らしている。そんな中、長野県のあるスキー場は、場内に釣り場を設けるという大胆な挑戦に出た。

スキー場に池…客は「空気が新鮮」「すごく気持ちがいい」

人工降雪用の元貯水池を利用
人工降雪用の元貯水池を利用
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2022年6月18日、長野県王滝村の御嶽スキー場に、管理釣り場「GEN」がオープンした(入場料4000円・今季は2000円)。

釣り場に行くと、大きな池が…。スキー場に池?どうやって作ったのだろうか。管理人に話を聞くと…

御嶽スキー場支配人・家高里加子さん
御嶽スキー場支配人・家高里加子さん

御嶽スキー場支配人・家高里加子さん:
ここは、昔あった高原ゲレンデの雪をまくための、降雪用の水のたまり場。こちらのプールを利用して管理釣り場をつくらせていただきました。家族、小さいお子さまから年配の方まで利用していただければいいかな

御嶽スキー場(2021年12月撮影)
御嶽スキー場(2021年12月撮影)

開業60年を迎えた御嶽スキー場。昨シーズン、カレー店を手がける地元の会社が指定管理者となり、新たなスタートを切った。この時、支配人に立候補したのが家高里加子さんだ。親子3代でスキー場に携わり、人一倍、思い入れがあったという。

御嶽スキー場支配人・家高里加子さん:
村長だった祖父が御嶽スキー場を開設して、父が御嶽スキー学校長を務めていた。私にとってスキー場というのは、大切な場所

しかし、2014年の噴火災害に続き、このコロナ禍でスキー場は厳しい経営環境に置かれている。最盛期で66万人に上った利用客は、昨シーズン、約2万5000人にまで落ち込んでいる。

御嶽スキー場支配人・家高里加子さん:
初めてのことばかりで大変だった。来場もとても少なく、まだまだ力不足なところ

そこで夏場の誘客にも力を入れようと着目したのが、自然に恵まれた環境を生かせる「釣り」だった。4月には、近くの沢で、渓流釣りをガイド付きで楽しんでもらう企画「GENRYU」をスタートさせた。
そしてさらに、使われなくなった人工降雪機用の元貯水池を利用した管理釣り場「GEN」も手がけることに。

御嶽スキー場支配人・家高里加子さん:
新しいこと、王滝村に管理釣り場がなかったので、うまく冬シーズンにつなげていきたい

沢の水を引いた釣り場は約2400平方メートル。ルアー釣り専用で、約550匹のイワナが放ってある。

名古屋から:
ロケーションはいいですね、すごく気持ちがいいです
名古屋から:
(釣りは)2、3回目くらいかな。気持ちがいいです、空気が新鮮

初心者でも釣れる?記者と支配人が挑戦…無料で調理も 新鮮なイワナに舌鼓

記者と家高支配人が挑戦
記者と家高支配人が挑戦

別の日、初心者の記者と、同じく初心者の家高支配人がチャレンジ。投げ方などを教わり、釣り始めて約30分…。

初心者でも釣れた
初心者でも釣れた

記者:
おお~、釣れました!

続いて家高支配人も…

御嶽スキー場支配人・家高里加子さん:
すごいですね、重たい感じがある。大きいですね、けっこう

ルアー釣りのコツは、ルアーを生きたエサのように見せること、そして辛抱して待つこと。約2時間、初心者2人で3匹が釣れた。

御嶽スキー場支配人・家高里加子さん:
『無』になれる感じ、集中できる感じが面白い

釣ったイワナを、指定管理者の会社が経営するカレー店「ララカレーオンタケ」に持ち込むと、無料で調理してもらえる。釣ったイワナの唐揚げをいただくことにーそのお味は?

記者:
外はサクサク、中の身はふわふわでうま味が非常に強いです。自分で釣っただけに味は格別です

御嶽山の噴火警戒レベルは先日、約4カ月ぶりに「1」に引き下げられた。釣りを新たな魅力に、スキー場を盛り立てていく。

御嶽スキー場支配人・家高里加子さん:
業界としてはゲレンデを縮小していく状況だが、そうではなく、地域を活気づける場所をつくっていきたい

(長野放送)