相性抜群のダッグが誕生した。長野県小海町(こうみまち)の「夏白菜」と、食品メーカー「桃屋」が協定を結んだのだ。地元の食堂ではコラボメニューが提供され、観光客らの舌を楽しませている。

冬の野菜「白菜」の収穫期が夏~秋?全国有数の白菜の産地・南佐久

小海町の「夏白菜」
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大きく成長した白菜。6月に入り、小海町で「夏白菜」の収穫が本格化している。白菜は冬の野菜というイメージがあるが、一帯では高原の冷涼な気候を生かし、夏から秋が収穫期だ。白菜の産出額は南佐久地域の市町村が全国の上位を占めていて、小海町は全国6位の13億1000万円に上る。

量だけでなく、味も自慢だ。昼と夜で15度以上もある寒暖差が、白菜を甘くしている。

白菜農家・小池浩二さん:
寒暖差がある時期に成長しているので、糖分、甘味や新鮮さがのってくるのが特徴。今年は寒さはあったが、比較的きつい霜がなく、ここまで順調に育っている

白菜を使った代表的なメニューと言えば、白菜と、豚肉とキムチを一緒に炒めた「豚キムチ」を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。香ばしさと色合いに食欲がそそられる。
そう、この「夏白菜」に着目した企業とは、「キムチの素」や「ごはんですよ」で知られる食品メーカー「桃屋」だ。

「桃屋」課題は夏場の販売促進…目を付けたのが「夏白菜」

小海町と桃屋が連携協定

このほど、小海町の夏の白菜と、「桃屋」の商品を互いにPRする連携協定を結んだ両者。双方に販売促進のメリットがあるが、「桃屋」の担当者は協定を結んだ理由をこう話す。

桃屋 営業企画室・笠原勝彦 室長:
「キムチの素」、どうしても秋冬の商品というイメージの方が多い。春から夏にかけてのプロモーションをどう組んでいくのかが私たちの課題。夏に旬の白菜が出るというのが非常に驚き、うまく当社としても活用させていただきたい

連携の第1弾として、地元の温泉施設「八峰の湯(ヤッホーのゆ)」は、白菜と相性の良い「桃屋」の商品を使ったコラボメニューを食堂で提供している。

豚キムチにパスタ 食堂でコラボメニュー続々

コラボメニューの「イチオシ」は「豚キムチ」だ。豚肉をよく炒めたら…新鮮な白菜を投入。

味付けは「キムチの素」

Q.どのくらい白菜は炒めるのですか?
八峰の湯・新津智也 料理長:
サッとですね、火は通さないくらい。混ぜたらそのままキムチも入れちゃいます

味付けは「桃屋」の「キムチの素」のみ。一番人気・豚キムチがメインの「桃屋定食」(税込1000円)だ。

記者も食べてみると…白菜のみずみずしさとキムチのピリ辛が、とても合っている。

「キムチの素」を使ったメニューはほかにも。「白菜とチャーシューのキムチピザ」(税込900円)は、甘みのある白菜とピリ辛の「キムチの素」がアクセントになっている。

ピザを食べた客:
しっとりしていてボリュームもある。味が生地に染み込んでいるところがおいしい。東京からきて、町のおいしい高原野菜がこういう形で食べられるのはうれしい

白菜のペペロンチーノ

一方、白菜を使ったペペロンチーノ(税込800円)では、「桃屋」の「きざみにんにく」で味付けしている。

ペペロンチーノを食べた客(横浜市):
おいしかった、キャベツとは違うシャキシャキ感があり、みずみずしい感じ

自宅でも「桃屋」の商品で白菜を味わってほしいと、コラボメニューのレシピは桃屋のホームページに掲載されている。

八峰の湯・新津智也 料理長:
(作るのは)すごい簡単。実際、自分も初めて食べてみて、ここまでおいしくなるんだなと。この時期しか食べられない白菜、みずみずしくておいしいので味わって食べてほしい

コラボメニューの提供は8月14日までだ。

「おいしい野菜がとれる町」をPRするチャンスと期待

コラボメニュー

このほか、生産者が自ら、育てて収穫した農産物を陳列するスーパーマーケット「Aコープ」の店舗では、白菜と「キムチの素」が並べて販売される。町は協定をきっかけに、さまざまな「コラボ」が広がればと期待している。

小海町 商工観光係・黒澤大輔 係長:
「キムチの素」などと合わせて、とてもおいしくなる野菜がいっぱいとれるような町なんですよ。町の旅館やホテル、食堂でコラボの商品が出れば、いろんな人が取り組みを目の当たりにできるかな。裾野の広がりを期待している

(長野放送)

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