11月にカタールで開幕するワールドカップへ向けて強化試合4連戦に臨んでいる日本代表は2日、パラグアイから4ゴールを奪い快勝した。この試合で注目されたのが鎌田大地、25歳。元日本代表の天才司令塔が見た鎌田の才能とは…?

日本代表のキーマン鎌田大地

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2日のキリンチャレンジカップ2022パラグアイ戦。し烈な代表サバイバルが始まる中、ひときわ輝きを放ったのが鎌田大地だ。7カ月ぶりに代表復帰を果たすと、インサイドハーフとして抜群の運動量で攻守にわたって奔走した。1ゴール1アシストをマーク、代表生き残りへ強烈なインパクトを残し、手ごたえを口にした。

「いつも通り自分らしいプレーができたと思うし、このまま続けていきたいなと思います」

天才・小野伸二も驚がく!

「きょうのパフォーマンスを見て、監督もうれしい悩みが増えたんじゃないかと思います」

こう語るのは、日本史上最高のファンタジスタ小野伸二(42・現在は北海道コンサドーレ札幌に所属)だ。日本、オランダ、ドイツ、オーストラリアでプレーしワールドカップには3度出場、見る者の想像を凌駕する奇想天外なプレーでピッチの支配者であり続けた。そんな小野の目に鎌田のプレーはどう映ったのか?

「冷静さだけじゃなく、隅々までピッチを見れている。相手にとって一番嫌なところを毎回選択していた」

その冷静沈着なプレーの裏にあったものは…

「ヨーロッパリーグとかそういうものを経験して、優勝というものが自信につながった中で、ああいうプレーが出たんじゃないかなと思います」

ドイツの名門フランクフルトに所属し、今季は公式戦で9ゴールをマーク。ヨーロッパの強豪が集うヨーロッパリーグでは2021-02シーズンのフェイエノールト小野伸二以来、日本人20年ぶりとなる優勝を達成した。

鎌田大地の武器

タレントひしめく日本代表の中盤で、この男の確固たる武器とは?鎌田は自身の強みをこう挙げる。

「得点に絡めるということくらいですかね。中盤やるならうまく得点に絡めたらいいなと思います」

フランクフルトでも時にFWを任されるなど、その決定力は折り紙付き。それでいて中盤MFでは様々な役割を担うことができるハイブリッドなプレーヤーだ。そんな今、ノリに乗っている男は2日のパラグアイ戦で小野伸二をも唸らせるプレーを披露した。

それは後半36分のプレー。細かいタッチでドリブルを仕掛けると、相手の裏を突くタイミングでシュート。意外すぎることもさることながら、このシュート、DFの股の下を通していたのだ。これには小野も驚きを隠せない。

「ゴールには至らなかったですけど、ペナルティエリア内にドリブルで進入していって、そこでアウトサイドでシュートするんだ!?みたいな。人を楽しませてくれる、何をしてくれるんだろう、次どういうプレーをするんだろうという、ワクワク感を与えてくれるプレイヤーですね」

「勝ち続けてワールドカップまでいきたい」

まさに冷静と情熱の間で変幻自在のプレーを見せる唯一無二の男、鎌田大地。

「代表入りへの競争は激しいと思いますけど、しっかり結果を残せれば問題ないかなと思います。W杯は子供の頃から夢見てやってきているところなので、活躍すれば自分の名前ももっと売れると思うし、勝ち続けてワールドカップまでいきたいと思います」

11月に開幕するW杯本大会に向け、鎌田の躍進はここからさらに加速していく。

FIFAワールドカップカタール2022
12月2日(金)日本×スペイン
フジテレビ系列にて放送

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6月11日(土)24時35分から
6月12日(日)23時15分から
フジテレビ系列で放送