今話題のグルメの映像からヒットの理由を探る新コーナー「うま撮」。今回は、見た目も味も進化している絶品「おにぎり」の魅力を調査した。
お茶碗によそったような“ふわふわ”
パリッパリの焼きおにぎり。中からはチーズがビヨーンとでてくる。
この記事の画像(40枚)コロナ禍で、片手で食べられるおにぎりの需要が高まる中…
一般社団法人おにぎり協会 代表理事・中村祐介さん:
おにぎりは今、形状・見た目・味が今までに無いようなものに進化しています
まずは、創業62年のおにぎり専門店「ぼんご」。
平日にもかかわらず多くの客がいるが、ゴールデンウィークには5時間待ちの列ができたといいう。このお店の一番人気は、筋子と鮭の組み合わせ「すじこ+さけ」650円。
さっそくヒットの理由をうま撮する。
上に乗っているのは、真っ赤なアラスカ産の筋子と鮭。
中を割っても、ご飯と同じくらいの量の筋子と鮭がはいっている。さらに驚くのは、お米も筋子もほとんど潰れていない。
食べた客からは、「お米が粒立っていて美味しい」という声が。
お米は強い甘みと香りをしっかりと感じられる新潟県産のコシヒカリ「棚田米」を使用。
おにぎりの具材は全部で55種類ある。
定番の「うめ」300円や「生たら子」300円から、
「カレー」300円や「ペペロンチーノ」400円などの変わり種まで楽しむことができる。
中には、醤油につけられた卵黄「卵黄醤油漬け」350円など、普通に握ったらつぶれてしまいそうな繊細な具材もあった。
ぼんごのメニュー数が多い理由は、握り方にある。そのヒミツをうま撮。
専用の型の上にご飯をのせ、取り出したのは、ギリギリつかめる固さに調整した卵黄2個。
その上にさらにご飯にのせて型をひっくり返すと、手元に引き寄せ4回軽く握るだけ。
この技術で、お米と具材が潰れずたくさんの種類のおにぎりが作れたのだ。
ぼんご女将・右近由美子さん:
握っていると言うよりはまとめている。お茶碗によそったようなご飯で食べていただけるおにぎりにしたいわけです
ぼんごには、5人の握り手がいて、片手で転がすだけの人など、握り方の手順はそれぞれ違うが、全員がふっくらしておいしいおにぎりを目指している。
渡邊渚アナウンサー:
ご飯がふわふわでとろとろの卵とよく合います!
コンビニもボリューム満点に進化
おにぎりの進化の波は、コンビニにも。
ファミリーマート、2022年のおにぎりの特徴は…
商品本部 むすび担当・田澤 勲さん:
ファミリーマートでは、4月に発売した具だくさんおむすび、具材にこだわった商品を多く開発しております
4月発売の「具だくさんおむすび」シリーズは、「かき揚げ」158円や「明太子ち漬けサーモン」160円などの具材が存分に楽しめるボリューム満点のおにぎり。
さらに、具材の産地や製法にこだわった「ごちむすびシリーズ」からは、新たに「ごちむすび ほたてめし」198円を発売。
北海道産の刻みほたてをまぜこんだ炊込みごはんの中に、青森県産のほたてが入った贅沢なおむすびだ。
そして、駅ナカに多くの店舗を構えるNewDaysでは、
JR東日本クロスステーションリテールカンパニー NewDays商品開発担当者:
通勤・通学の方に毎日楽しんで頂けるように、毎週おにぎりの新商品を発売しています
新しく発売したのは、大きさや味わいが違う2種の筍がたっぷり入ったおにぎり「スゴおに ゴロっとタケノコ祭(山菜ごはん)」250円。
さらに5月17日、寿司むすびシリーズから、「香り箱の寿司むすび」166円、「しめさばの寿司むすび」178円、「とろ旨!サーモンづくしの寿司むすび」220円と3つの新商品が発売される。
非日常を感じられる“まんまる”おむすび
2021年7月、学芸大学駅前にオープンしたおにぎり店・学大おむすびマルムスでは…
渡邊渚アナウンサー:
わー可愛い!丸い形のおにぎりがずらりと並んでいます
おむすびは、全部で18種類。
「紀州南高梅 焼き梅むすび」300円や、
「鹿児島産 刻みうなぎと山椒のひつまぶしむすび」594円など、全ての具材が丸い形のおむすびに収まっている。
5月限定で販売しているのは、「鮭アボカドと塩レモンむすび」380円。
その丸い形状の魅力をうま撮。
お米は、上品な甘味が特徴的なオリジナルのブレンド米。
その上には、銀鮭、アボカドがぴったりと敷き詰められている。
食べた客からは、「丸い形なので、頭から最後まで具材とお米を楽しめる」という声があった。
店長・島田早己さん:
自分へのご褒美や誰かにあげたくなるような、非日常を感じられるおむすびを目指しています
渡邊渚アナウンサー:
レモンが爽やか。鮭の脂がしっかり乗っていってクリーミーなアボカドと相性抜群です
パリパリ羽根つき チーズがとろとろ
続いて、東京都台東区にある羽根つき焼きおにぎり専門店「gao」で一番の人気は、
渡邊渚アナウンサー:
何コレ!すごい!薄いパリパリの羽根がついてる!
「チーズリゾット羽根つき焼きおにぎり」280円。
さっそく、パリパリの羽根の理由をうま撮。
香ばしい茶色に染まる大きな羽根に囲まれているのは、三角形のおにぎり。
羽根に箸を入れてみると、「パリッ」という音。
さらに、中から溢れだしてきたのは、モッツァレラ・エメンタール・チェダー・ゴーダ・パルメザン(パウダー)5種類のチーズ。その中にタマネギ、ベーコン、エリンギ、マイタケを牛乳で煮込んだ具材が入っている。
食べた客からは、「チーズがとろとろで、パリパリの羽根もおいしい」という声。
では、パリパリの羽根の正体は何なのだろうか?
使うのは、プレス機。型より、大きめのご飯を置いてプレスする。
2分後ふたを開けると、きれいな羽根ができている。型に入りきらず、はみ出たごはんがパリッパリッに。
店長・森山利晃さん:
鉄板に直接油をぬらない
おにぎりに入っているチーズやバターの油のみでパリパリの食感を生み出している。
渡邊渚アナウンサー:
パリパリの食感!周りはカリカリっとして、中はとろとろふわふわです。キノコの香りもしっかりします
(「めざましテレビ」5月16日放送より)