今月16日、老衰のため85歳でなくなった柳生博さん。

次男の柳生宗助さん(49)が、家族で経営する山梨県内の八ヶ岳倶楽部で取材に応じた。

博さんの最期を家族やスタッフと看取った宗助さんは、亡くなる直前の父の様子を明かしてくれた。

 「3月ぐらいから調子が悪くなった。本人からは病院に行きたくないというか、入院したくないという強い意志があったので。やっぱり好きな八ヶ岳で、というところがあったんだろうなと思います。穏やかだったと思います。すごく穏やかな顔でした。」

 博さんは、亡くなる2日前まで、赤ワインをたしなみ、「調子が出ないな」と話していたという。

 映画やドラマで活躍していた柳生博さんだが、プライベートでは1976年に山梨県の八ヶ岳に移住し、1989年にアトリエとカフェを併設する「八ヶ岳倶楽部」をオープン。以来、家族で営んできた。

宗助さんによると、博さんは八ヶ岳を訪れるお客さんと話をするのが好きで、「SDGsは俺は昔からやってたんだよ。やっとそういう時代になったか」と語っていたという。

ここ2,3年は、東京に行くのは、新型コロナのワクチンの接種を受ける時だけだった。

移住から43年、柳生博さんは、愛する八ヶ岳の地で、家族に見守られ穏やかな最期を迎えた。

(イット!4月21日放送より)