宮城県仙台市太白区、秋保温泉にある旅館「緑水亭」。3月16日の地震で館内は大きな被害を受けた。

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被害額は1億5000万円 避難誘導でケガ人なし

緑水亭・若女将 高橋知子さん:
ステージの上にピアノが置いてありまして。その後ろにある石のモルタル壁画が、揺れて落下してきて。ピアノにがれきが落ちてきた。

壁画が剥がれ落ち、がれきをかぶったグランドピアノ。

温泉の脱衣所も天井が剥がれ落ち、水浸しになった。3月16日の地震で、この温泉旅館の被害額は1億5000万円にも上ったという。

緑水亭・若女将 高橋知子さん:
ちょっと言葉が出てこないといいますか…まずお客さまの命を優先ということで。(地震は)夜遅い時間でしたので、お客さまがお食事をとられてお部屋でお休み頂いている時間帯でした。社員みんなでお客さまをお守りさせていただいた。

3月16日は、約100人が泊まっていたという緑水亭。地震の揺れで客室もふすまが飛ぶなどの被害があったため、一度ロビーに避難したが、スプリンクラーの故障などで水浸しに。宿泊客をバスに避難させ、一夜を明かしたという。社員の避難誘導でケガをした人はいなかった。

コロナ禍に次ぐ試練 宿泊客から励ましの手紙

一方で、地震が起きたのは3連休直前。客足が戻りつつある中での被害だった。

緑水亭・若女将 高橋知子さん:
地震が来なければ3連休ということで、おかげさまでそのころは満室だった。コロナがまだ終わらないうちに地震が来ましたので、また大きな山場が次々と降ってきたといいますか…。

地震直後、大きく落ち込んだという若女将。そんな若女将を奮い立たせたのは、その後に届いた励ましのメッセージだった。

緑水亭・若女将 高橋知子さん:
「おもてなしを忘れられません」と、その時の思い出をたくさん書いてくださって。こういうのを読みますと、頑張らなきゃという気持ちになります。

秋保温泉の伝統を絶やさないために、そして待っているお客さんのために。若女将は復旧の指揮を取っている。

緑水亭・若女将 高橋知子さん:
私一人ではなくて、やっぱり乗り越える社員がいますので。一緒に頑張る仲間がおりますし、本当に待ってくれているファンがいらっしゃる。そのために頑張って再開したいと思っております。

緑水亭は4月28日に一部で営業を再開し、年内の全面再開を目指している。

(仙台放送)