下駄通学なんて誰もしてないのに…
大阪の府立学校90校で見直しがされた校則。
見直された校則を調べると、『下駄通学の禁止』など“時代遅れ”の校則が、残り続けていたことがわかった。

昭和初期、バンカラ学生の足元といえば“下駄”。

そして、80年代の不良学生の髪型といえば“アイパー”。
大阪の女子高生などに話を聞くと“アイパー”という言葉自体知らない人が多く、下駄を履いてくる学生など見たことがないそうだ。
今では全く見なくなったそんなスタイルを、校則で禁止する学校が大阪には未だにあった。

16日、大阪府教育庁は、府立の学校90校が校則などを見直したことを発表。
きっかけになったのは去年9月、女子生徒が生まれつき茶色い髪を染めるように指導され、不登校になったとして大阪府を提訴したことだ。
こうした生まれつき髪の色が黒ではない生徒に配慮して『茶髪禁止』の表現を『染色・脱色の禁止』などに変えた学校もあるという。
この流れを受け『下駄通学の禁止』や『アイパーの禁止』といった校則は時代遅れのものとして廃止された。
他にも、制帽がすでにないものの『制帽を必ずかぶること』という校則が廃止されたそうだ。

また、カチューシャの着用の禁止や、ミサンガをつけることを禁止する校則、シュシュの着用を禁止する校則が削除されたという。
ミサンガに関しては山崎アナが「私が高校の頃はカップルでお揃いのミサンガをつけることが大流行していましたが、今では時代遅れだということで削除された」と削除の理由を解説した。
信じがたい“トンデモ”校則

全国には驚くべきような校則がまだ残っている学校がある。
不合理な学校のルールをなくすために活動している「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」に聞いた。
【マフラー禁止】(公立中学)
自転車に巻き込まれる可能性があるためということで、寒さをしのぐためにタオルで代用している生徒もいるという。
【通学時、水分補給禁止】(私立中学)
飲み物持参が禁止されているため。
【ポニーテールはなるべく低い位置】(私立高校)
うなじが見えると男子生徒が興奮してしまう恐れがあるため。
【街で男子と1m以上離れる】(公立高校)
恋愛が禁止されているため。
【校長の銅像に挨拶】(私立高校)
学校への尊敬の意を示すため。
【校内でのハイタッチ禁止】(私立高校)
理由の詳細は不明。

スタジオのデーブ・スペクターさんは、「アメリカでは校則はあまりないですよね。もっと具体的にナイフとか銃を持ち込んではいけない、とかそういうもので、生活を縛るようなものはない」と話していた。
多数あると言われている、今の時代に即さない“ブラック校則”。
この機会に全国の学校も、一度校則で禁止されていることの理由を洗い直し、“今”の時代に即した校則に改めることが必要そうだ。
(「とくダネ!」ヤマサキ調べました!4月18日放送分)