アスリートの“ほしいもの”から、普段は見ることのできない素顔が見える。

4月10日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)は3時間SP。3本立ての豪華企画の一つは「浜田のおごりでコストコカートに詰め放題」。今回は、稲本潤一選手と今野泰幸選手が参戦した。

お菓子をあげて仲良くなろう作戦!

3度のW杯に出場した元日本代表の稲本選手。2002年日韓W杯のロシア戦では決勝点を決め、日本の歴史的初勝利に貢献。

元日本代表の今野選手は、ユーティリティープレイヤーとして日本代表で93試合に出場。その気さくな人柄で高い人気を誇った。

この記事の画像(11枚)

そんな2人が「南葛SC」へ入団するというニュースはサッカー界に衝撃を与えた。

「南葛SC」とは、1981年に生まれたサッカー漫画の超名作『キャプテン翼』の主人公・大空翼が所属するチーム。その同名のチームが東京都葛飾区に誕生し、作者の高橋陽一先生が代表兼オーナーを務めている。

この2人の入団が話題になった理由は、地域リーグに元日本代表の“レジェンド”が参戦したからだ。J1とJ2の下にJFL(日本フットボールリーグ)があり、その下に9つの地域からなる地域リーグがある。南葛SCはその関東リーグに属している。

そんな2人はコストコで新しいチームメートのために、いろいろと“おごってほしい”と意気込む。

まずは、今野選手がチームメートとの交流を深めたいとさまざまなお菓子をカートへイン。

チームメート35人中22人が昼間は仕事をしているようで、稲本選手は「オフィスとかでつまめるものも」とナッツやアスリートの間食にも最適な低糖質プロテインクッキーなどもカートへ。

共に日本代表として戦った2人だが、年齢は稲本選手が3つ上。今野選手にとって稲本選手は「僕が高校生の時にシドニー五輪に出ていて、すごい憧れの選手。今でも尊敬しているし、今でも緊張するぐらい」と明かす。

初対面の時は、稲本選手が「関西弁だったから」との理由で話しかけられなかったようで、番組MCの浜田雅功さん、見取り図・盛山晋太郎さん、稲本選手が総ツッコみ。しかし、今野選手は「ガンバ大阪に7年半いたのでようやく慣れました。当時は関西の人が怖くて…」と話した。

一方の稲本選手は今野選手の印象を「特にない」と一言。なんでも今野選手が「静かで自分から来ない」タイプのようで、あまり印象に残っていなかったという。しかし、プレーを見ると「ガツガツしている。顔もガツガツしている。イメージ通り」と明かした。

なぜ、地域リーグのクラブに入団した?

そんな話をしていると稲本選手が手に取ったのは、子ども向けのフィギュア付き絵本セット。お菓子コーナーでも妻・田中美保さんが好きだというお菓子を手に取っていたのを見ていた浜田さんは、妻、子どものものをカートに入れていく稲本選手に「普段買うたれ!」とツッコんだ。

スポーツコーナーでは、環境を整えるためのグッズをおねだり。2人がこれまでいたJ1のクラブではクラブハウスや専用グラウンドはもちろん、移動用のバスや室内練習場など整備が充実していたが、南葛SCは一切ない。

チームの練習も東京・葛飾区所有の運動公園のグラウンドを借りて行うほど、シビアな環境。そこで2人は、選手35人に対して3枚しかなかったヨガマットを全員分カートへ。

さらに、高橋先生が作った若手寮に置きたいと、トレーニングマシンを所望。しかし、約9万円という高額な値段に、浜田さんは「チャレンジ」を発動。

この「チャレンジ」は、金と白のボールが1つずつ入った箱から金を引けば、ゲットできるという、アスリートの運を試すもの。

盛山さんが「これは浜田さんとのPKですよ」とプレッシャーをかけるが、見事金を引いた今野選手。後日、若手寮にこのトレーニングマシンが贈られた。

なぜ、2人は地域リーグのクラブに入団したのだろうか。

稲本選手は「クラブの理念や上に上がりたいという意欲をすごく感じた。下から上がっていくのもおもしろいと思った」と明かす。

浜田さんが「下からのしんどさも分かっているけど、やりたい?」と聞かれて頷く稲本選手は、「42歳で必要としてくれていることも、ありがたかった」とチームへ感謝した。

また今野選手は「ジュビロ磐田が契約満了になって、最初に南葛SCが興味を持ってくれた。まだ、サッカーをやりたい情熱はあったので、ここでチャレンジしてみようと思った」と入団の理由を明かす。

ただ2人は、この南葛SCで再会するとは思っていなかったそう。入団後は2人で環境の厳しさなどを話し合ったが、改めて現場を見ると「想像以上」だったという。

高橋陽一先生から浜田雅功へお願い

子どもを持つ親でもある2人はおむつや、食材などを大量にカートへ。最後に浜田さんが「買い残しはないか?」と聞くと、2人は走りだす。

稲本選手はダイソンのコードレスクリーナー、今野選手は「買い替えの時期で」と手をかざすだけでふたが開く、47リットルの大容量ゴミ箱を手に持って戻ってくる。

ここで再び浜田さんはチャレンジを発動するが、2人とも金を引いて、見事にゲットした。

この日はトレーニングマシンも入れて2人合わせて80品購入。今野選手が50品で7万9831円、稲本選手はトレーニングマシンも入れて30品の18万1672円。合計26万1503円を“おごった”浜田さんは、2人に「絶対頑張ってよ!」と念押しした。

すると、今回のお礼ということで、高橋先生は浜田さんへの直筆のプレゼントに加えて、「今シーズンはJFL昇格が目標なので、一戦一戦が勝負。昇格できたら試合を見に来て、ユニホームを着てキックオフセレモニーをして欲しい」と浜田さんにビデオメッセージを送った。

高原直泰、小野伸二はどう思っている?

2人が南葛SCに入団することを周囲はどう思っているのか。

南葛SCの年齢別で分けられた下部組織のジュニアユースに所属する中学生たちに聞くと、「マジでビックリしました。元日本代表がチームに来るって」「2人を起点にJリーグに上がって欲しい」など、期待が高まっていた。

地域リーグの厳しさをよく知るサッカー元日本代表の高原直泰選手は「地域リーグは2~3年で一気にレベルが上がった。Jリーグ経験者が結構いて、特に関東はかなりレベルが高い。全然甘くない」と話す。

稲本選手とは中学時代からともにプレーした仲で、高原選手は黄金世代を代表する絶対的ストライカー。現在は沖縄SVでオーナー、監督、選手という三足のわらじをはいている。

南葛SCがリーグを勝ち抜けば、沖縄SVと戦う可能性もあるため、高原選手は「戦えるチャンスがあるのは楽しみ」と期待を膨らませた。

監督として若い人たちも束ねる高原選手に、今野選手が悩むチームメートと仲良くなる方法について聞くと、矛先は稲本選手に。「稲(稲本)がちゃんと今野をイジってあげないから。一緒にいる選手からすると、かなり年上の選手。稲がきっちりイジってあげて『こんだけイジっても大丈夫なんだよ』ってところをやっていかないと」とアドバイスした。

また、サッカー元日本代表で現在、北海道コンサドーレ札幌に所属する小野伸二選手は、2人の入団について「アニメを見て育ってきた世代としてはうらやましい。『チームをもっと大きくするんだ』という気持ちで乗り込んだと思う。彼らの決断はすごい」と2人の決断に背中を押した。

これからの2人、そして南葛SCの活躍に注目だ。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)

ジャンクSPORTS
ジャンクSPORTS
メディア
記事 146