上皇ご夫妻が仙洞仮御所から引っ越し

上皇ご夫妻は引っ越しのため、仙洞仮御所を後にされた。約2年間を過ごされた仮御所では、近所の子供たちと心温まる交流もあった。

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上皇ご夫妻が約2年間過ごされた東京・港区高輪の仙洞仮御所。

園児や近隣住民との交流を大切にしていた上皇ご夫妻

門の前には、今朝、近くの保育園の園児など多くの人が見送りに訪れた。

園児たちの「ありがとう」「さようなら」などの声に上皇様は身を乗り出すように手を振って応えられ、上皇后美智子さまは園児たちに笑顔で会釈をし出発された。

園児たちとは、御所の庭のどんぐりがきっかけとなり、誕生日やクリスマスに、カードや花束を届けるなどの交流があったという。

上皇ご夫妻との交流について保育園の園長は…

愛星保育園・村岡恵美子園長:
こうしてつながっていただけるって思ってなかったので、本当にありがたいなというふうに思っています

お代替わりに伴うお住まいの交換のため、仙洞仮御所で過ごされたこの2年。ご夫妻は庭を散策中に周囲のマンションの住民と手を振り合うなどの交流も大切にされていたという。

上皇ご夫妻が仙洞仮御所を出発すると、沿道に向けて笑顔で手を振って応えている姿を見て…

近隣住民A:
月水金ぐらいで拝見してたんですが、お顔を拝顔できて本当に感無量です

ーーお住まいは?

近隣住民B:
このお隣のマンションです。もう感激致しました

近くの和菓子店の店主も別れを惜しんだ。

松島屋・文屋弘店長:
もうこれがね。もう何か最後のお見送りなのかなと思ったらすごく寂しくて

ご夫妻は昼過ぎ、神奈川県の葉山御用邸に入られた。2週間の御用邸滞在中に赤坂御用地へと荷物が運び込まれ、ご夫妻は26日から新たな生活を始められる。

(「イット!」4月12日放送分より)