群馬県の人気の温泉街・草津温泉には4月3日、あいにくの雪にもかかわらず、多くの人が訪れていた。
「地域ブロック割」最大5000円割引やキャッシュバック
その理由のひとつが、4月1日から始まったキャンペーン。都道府県が行う住民向けの旅行割引「県民割」を、県境をまたぐ同じエリアの住民にも拡大する「地域ブロック割」。対象地域は全国6ブロック
関東ブロックでは茨城県、群馬県、埼玉県、千葉県、山梨県がすでに実施。神奈川県は4月6日からで、栃木県は「県民割」自体を停止中。
また東京都については、小池都知事が「国のGo Toトラベルと併せて進める」とし、4月1日に改めて方針を示している。
「地域ブロック割」を利用すると、どれほどお得になるのか？
群馬県では、1日から県民向け宿泊キャンペーンの対象を茨城、埼玉、千葉、山梨、新潟からの宿泊客にも拡大。
15日間が経過した3回目のワクチン接種か陰性証明を提示し、対象の宿泊施設で6600円以上の宿泊をすると、1人1泊あたり最大5000円の割引かキャッシュバックが受けられるという（※4月28日宿泊分まで）
こうしたキャンペーンの影響で、群馬県外からも多くの宿泊客が訪れていた。
草津温泉のシンボル「湯畑」を目の前に見ることができ、掛け流しの天然温泉が楽しめる全120室の「ホテル一井」。
ホテル一井・手島悟支配人：
土曜・日曜日で申し上げますというと、4割ぐらいのお客様がこのキャンペーン（愛郷ぐんまプロジェクト）の対象になる方がお越しいただいています。今の段階で少し、平日でも動き始めていますので、大変ありがたいと思っています
キャンペーンを利用する宿泊客のうち、約半数は群馬県外からだといい、問い合わせや予約客も増えているという。
クーポン併用でさらにお得に
さらに草津温泉では、町内の施設で利用できるクーポンを1人1泊あたり2000円分進呈するサービスもある。（※1人1泊7001円以上が対象）
千葉県から来たというカップルは…
千葉県からきたカップル：
ブロック割を利用しにきました。（2人で）1万4000円ぐらいです。すごくありがたいです
「地域ブロック割」が2人で1万円分。さらに草津温泉の独自のクーポンを2人で4000円分もらい、お土産などを買うつもりだという。
一方、宿泊客には健康チェックシートの記入を求めるなどの感染対策も実施。
ホテル一井・手島悟支配人：
安心して泊まって貰えるように考えております。これを機にどんどんお越しいただいて、草津温泉を楽しんでいただくというのが一番だと思います
こうした中、4月3日に東京都では新たに7899人の感染を確認。前の週の同じ曜日から55人増加した。
また全国では4万7345人の感染が確認。こちらも前の週の同じ曜日から約4000人増加している。
4月は各所で入社式…美容室でも新入社員が奮闘中
その一方で、新年度がスタートした4月1日は多くの企業で入社式が行われた。
4月3日、東京・渋谷の美容室「P-cott」でも新入社員の3人は慣れない仕事に悪戦苦闘。
専門学校で2年間学んだものの、コロナ禍の影響は大きかったという。
新入社員・栗崎菜弥さん：
メイクの授業とかも、もっとちゃんとやりたかったんですけど、マスクして（いるため）目だけのメイクだったりとか、授業数も減っちゃって全然できなかった。辛かったですね
実技の機会が減るだけでなく、学校行事も軒並み中止となり、孤独を感じた2年間だったというが、働き始めてからは同じ目標を持った仲間と切磋琢磨する日々。
現在の心境について聞いてみると…
新入社員・栗崎菜弥さん：
お客さんの笑顔とかを見られるのはすごくうれしいし、楽しい。学ぶことをちゃんと学んで、大切に一日一日を過ごしてきたいなと思っています
スタジオでは…
三宅正治アナウンサー：
お客さんの笑顔が嬉しいとおっしゃっていましたが、同じようにコロナ禍で新生活を始めた方は大勢いらっしゃると思います。不安もあると思いますが、希望を胸にぜひ頑張ってください
井上清華アナウンサー：
今後の課題について、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は「まだ実施させていない地域も多く、（都道府県間での）不平等感が起こる可能性がある。ワクチンの3回目接種が条件のひとつになっていて、4月1日時点の全国の接種率は41.5％。ワクチンの普及も課題」と話しています
（「めざましテレビ」4月4日放送分より）
