小麦価格の見直しは4月と10月の年2回…今後はウクライナ情勢も影響か

小麦価格の高騰による「値上げの春」が迫る中、東海地方の名物・名古屋めしにも影響が出ている。

手羽先「世界の山ちゃん」を展開するエスワイフーズによると、手羽先を中心に一部メニューで値上げする予定だという。始める時期や値上げ幅は「慎重に検討している」としている。

味噌カツでおなじみ「矢場とん」は、小麦粉・油・パン粉など肉を除くトンカツの材料は全て値上がりしているというが、現状では「値上げしない」としている。
だが、今後の動向次第で、どこまで維持できるかはわからないとも話している。

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名古屋めしに詳しい料理研究家のSwindさんは「名古屋めしは、きしめんや味噌煮込みうどん、喫茶店のモーニングでのパンなど、小麦粉を使ったメニューが多い。値段の割に腹持ちがよくコスパが良いため、少しの値上げ幅でも影響が大きく感じられる」としている。

今回の小麦製品の値上げは、2021年夏の高温と乾燥でアメリカやカナダ産の小麦が不作だったためで、ウクライナ情勢の影響は限定的だ。ただ不透明な先行きから、10月の価格改定ではさらに上昇する可能性はあるとのこと。

価格の見直しは4月と10月の年2回、直近6か月間の平均買付け価格をベースに算定される。4月以降もウクライナの情勢が長引くと、次回10月のタイミングでさらに価格に反映される可能性もある。

(東海テレビ)

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